東洋建設

社員インタビュー
土木/施工管理(陸上土木)
渡部 裕 関東支店 土木部 主任
2005年入社 工学部 建設システム工学科

道路や街を浸水から救う
プロジェクトが始動した。

何もないところに、橋をつくる。大自然に、道をつくる。大地の中に、トンネルをつくる。施工管理は、そんなモノづくりを先頭に立って推進していく仕事です。作業を行う協力会社の管理、工程の管理、品質の管理、安全面の管理、予算の管理を通して、依頼されたモノを完成に導いていきます。図面には、つくり方まで記されていません。現場にいる私たちが、知恵を絞り、どうカタチにしていくか考えていきます。そして、その考えを元に、何十人、何百人の職人さんたちが動きだし、自分がイメージした通りにつくられていく。施工管理の醍醐味がここにあります。
現在は、新宿区内の地下に水路をつくるプロジェクトに携わっています。その長さ、1.5キロメートル。シールドマシンという円柱型の大型機械を使って、地中を掘り進めていきます。この水路をつくる目的は、地上の浸水対策です。この界隈は道路のアップダウンが多く、大雨による浸水被害の多いエリアでした。私たちがつくっている地下水路に雨水を逃がすことで、交通インフラや人々の暮らしを守ることができるのです。

ミリ単位の攻防の先に
大きな喜びがある。

私の施工管理人生で特に印象に残っているのが、2009年から3年近く携わった東京外環自動車道路の造成工事です。私が担当したのは、千葉県市川エリアの地下トンネル。地下を掘削し、そこに鉄筋を組んで、コンクリートを打設し、ボックスカルバートと呼ばれる横穴が空いた箱型の構造物をつくっていきます。それが、幅30~35メートルほどの道路のトンネルとなります。これほどスケールの大きな構造物をつくるのは初めてでした。しかも、トンネルの位置も深さも誤差は許されません。許容範囲はわずか数センチ。この工事に限ったことではありませんが、安全性の問題や許認可の問題もあるので、数十センチもずれたら大きなトラブルを招きかねません。トンネルの形状寸法にいたっては、数ミリ単位で調整します。まさに匠の技術が求められる工事です。私は徹底的に確認・管理を行い、図面が求める高度なオーダーに応えていきました。苦労した分だけ、完成した時は本当に嬉しかったですね。協力会社の職長さんとガッチリ握手し、喜びを分かち合いました。

「やったことがある」を
積み重ねていける会社。

ニュースでも取り上げられていますが、近年、日本では道路や橋、トンネルの老朽化が進んでいます。その補強・改修も東洋建設は手がけています。私も以前、橋脚の耐震補強工事を担当しました。海に程近い、幅600mもの川に架かる橋に、安全・安心をもたらす工事です。私はこの現場経験を通して、土木の仕事の社会的意義の大きさをあらためて実感しました。東洋建設は、自然を相手にスケールの大きな仕事ができるだけでなく、世の中に貢献する不可欠な仕事に携わることができます。しかも、若いうちから規模も意義も大きな案件を経験させてもらえ、担当領域も広く、着工から完成まで経験できる案件も多いです。この仕事は「やったことがある」というのが最大の強みになります。机上で学ぶ知識も大事ですが、経験こそすべて。だから東洋建設なら、個のチカラをどんどん伸ばしていくことができます。私もさらに「やったことがある」を増やしていき、自分の幅を広げていきたいです。そしていつか、所長や他部署の仕事も経験し、土木の道を究めていきたいと考えています。

ある一日の流れ

8:00 朝礼
8:30 現場確認(予定通りに進捗しているか、不安全な箇所はないか、品質出来形に問題はないかなど)
11:30 打ち合わせ
12:00 昼食
13:00 昼礼
13:30 関係機関提出書類・施工図の作成、資機材発注
17:30 終礼 作業所に戻り翌日の段取り確認、書類整理
20:00 帰宅

主な経歴・担当案件

2005年 入社
関東支店 土木部 工事担当/首都高新宿下部工事を担当
関東支店 土木部 工事担当/都下水神田駿河台再構築工事
関東支店 土木部 工事担当/上戸田川護岸工事
関東支店 土木部 工事担当/都下水板橋下水工事
関東支店 土木部 工事担当/首都高荒川湾岸橋耐震補強工事を担当
2009年 関東支店 土木部 工事担当/堀之内函渠築造工事
2012年 関東支店 土木部 工事担当/都下水新宿シールド工事を担当

OFF TIME

生まれは北海道。子どもの頃からスキーの腕を磨き続けてきたが、大学生の頃からスノーボードに目覚める。今も冬場の週末は、ときどき後輩と白銀の世界へ。一つの現場が完了すれば1週間程度休みがとれるので、そんな時は家族と旅行を満喫。仕事後の読書の時間も大切にしており、一旦アタマをOFFにすることで、翌日も新鮮な気持ちで仕事に向かえるという。

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