東洋建設

社員インタビュー
土木/施工管理(陸上土木)
奈良 葵 東関東営業所
2019年入社 環境都市工学科

初めて配属されたのは
地図に載るスケールの大きな現場。

きっかけは小学校の社会見学で見たトンネル工事。巨大な機械が大きな音を立てて、ひたすら穴を掘り進む光景に衝撃を受け、建設の仕事に強い興味を持ったのです。海が好きだった私は、就職活動時に「潮風に吹かれながら海上で地図に載るようなスケールの大きな仕事がしてみたい」と思っていたので、マリコンとして海上土木を手がけている東洋建設に応募しました。そして、「この会社なら自分がやりたい仕事ができるはずだ」と確信し、入社を決めました。

最初に配属されたのが、大型豪華クルーズ船が停泊できる「13号地新客船ふ頭岸壁建設工事」。思い通りの大規模な現場です。初めは先輩たちの言われるままに測量や記録写真の撮影補助をしながら、一つひとつの業務を学んでいきました。その間、船でしか渡れなかった場所がやがて陸続きになり、岸壁や施設が姿を見せ始めます。そして完成後に、現場で仲良くなった作業船の船長が岸壁の周りを一周してくれた時には、思わず「やったー!」と叫んでいました。今ではスマホの地図アプリにも表示されるので、「この工事には私も参加した」と自慢できるのが嬉しく、多くの人が利用するインフラづくりに携わることができたのをとても誇らしく思っています。

住む人の命を護る工事で
いい加減な仕事はできない。

現在は東京都と千葉県との間を流れる旧江戸川で、護岸の耐震補強工事に携わっています。築造から長期間が経過した護岸が、大地震に襲われた時に壊れにくくするのが工事の目的です。ハザードマップによると護岸が崩壊すれば周辺一帯が水没するおそれがあり、まさに住民の命を護るために欠かせない公共工事。川底の土を掘る浚渫作業を行い、そこに起重機船と呼ばれる大型クレーン船を使って、地中深くまで太い鋼管の杭を打ち込む。その上にコンクリート護岸を構築して補強する工事を進めています。打ち込んでいく杭の一本たりともいい加減な仕事はできません。そのために、作業を行う協力会社のプロたちの経験や技術を100%引き出して、工事を進めるのが作業所長と私の役割です。新人時代からはステップアップして、まず自分で考えて指示を出すことが要求されます。コミュニケーション力が必要だし、まだ間違うことも多いけれど、大切なのは失敗をおそれず自分の考えをどんどんぶつけること。そのおかげで、少しずつ意見を通せるだけの力がついてきたのを実感しています。全長100m余りの護岸をつくるのにかかる工期は約10ヵ月。その間、少しでも大きく成長したいと汗を流しています。

土木女子が長く働ける環境を
自分たちでつくりたい。

女性がもっと働きやすい現場を実現するために、土木部内で新たに発足したのが「どぼじょぶ」という土木女子の会。土木部に所属する20人近いメンバーが集まって、職場環境や業務の改善を行う集まりです。進めているのが作業着のリニューアル。今までの作業着はデザインが男性用とまったく同じで、女性の体型にフィットしづらいのが難点でした。女性目線で意見を出し合って新しい作業着づくりが進行中です。この他にも産前産後休暇や育児休暇といった制度面での改善提案を会社に行い、自分たちで土木女子が長く働ける環境をつくっていこうとしています。東洋建設はもっと変わっていくはずです。私自身のこれからの目標は、女性の作業所長になって現場を取り仕切れるようになること。知識も経験に加えて現場を動かせる力も蓄えなければなりません。所長になるには一級土木施工管理技士の資格取得も必須です。それまで無駄に過ごせない。日々の業務でも工程管理や予算管理もできるようになって、数ヵ月先を読みながら現場を動かせるように成長したい。そして、後輩として入ってくる女子社員たちに頼られる技術者として、現場に立っていたいと思います。

ある一日の流れ

7:15 作業所到着
7:30 現場詰所へ
8:00 朝礼の司会進行
9:00 現場で撮影した記録写真の整理など
12:00 昼食
13:00 昼礼で司会進行
13:15 安全関連などの書類を作成
17:00 作業後の現場の見回り
17:15 作業所に戻って書類作成
18:00 帰宅

主な経歴・担当案件

2019年 入社
関東支店 土木部 工事担当/13号地新客船ふ頭岸壁建設工事を担当
2019年 関東支店 土木部 工事担当/令和元年度海の森公園係留施設整備工事(その2)を担当
2020年 東関東営業所 土木部 工事担当/低地対策河川工事(島尻工区護岸工その3)を担当

OFF TIME

小学生時代から飼っていた金魚の水槽を利用して、現在はテラリウムとしてキューバパールグラスなどの水草の栽培を楽しんでいる。地元に離れて暮らす弟妹の世話ができないぶん、手間暇をかけて水草を増やしていく間には、自然に心が和んでくるという。そして、休日には時々ショッピングに出かけて、洋服などを購入するのがストレス発散方法。

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