豊澤 菜々彩 | 土木事業本部 機械部 2017年入社 制御情報工学科 |
自分のアイデアを
具現化できる仕事。
やりたいと思ったことを任せてもらえるのは、想像以上でした。東洋建設が海上工事用につくっている作業船や、その船に搭載される様々な機械、設備、システムをつくるのが私たち機械部の仕事。私は主にシステム関連の業務を任されて、新しいシステムの開発や、これまでアナログだったシステムのデジタル化などに取り組んでいます。
入社して間もなく、学生時代から得意だった3D-CADのスキルを活かして挑戦したのが「3D施工管理システム」です。海中で進行中の目では見ることができない工事を、フルアニメーションで「見える化」できたら面白い。会社に提案したら「ぜひやってみて」とGOサインが出ました。海底を掘削するドリルが回転する様子をリアルタイムで再現する。型枠に注入されるセメントの量が色の変化でわかる。このシステムによって、海中の施工を強力にサポートすることができます。「こうすればどうか」とアイデアを出しながらつくるのはとても楽しい。単にシステムを企画するだけではなく、自分で現場に赴いて船に搭載して使いながら、実用性の高いシステムに仕上げていく。そこまでできる仕事にとてもやりがいを感じています。
船の上で女性技術者が
もっと活躍できるように。
やったことがないことも、どんどんトライさせてくれます。新たな作業船に、女性用の船室設備をつくることになり、私が任されました。これは機械やシステムというより、建築の知識やノウハウが必要な仕事でした。同期入社の女性社員を集め、「こんな設備がほしい」と出し合った意見をもとに見取り図を作成。専門技術者に施工を引き継ぎ、バス・トイレ付き、テレビや監視カメラ付きの船室が完成。初めての挑戦でしたが、新作業船のお披露目で自分たちがつくったものを見た時には、とても感動しました。船の上で女性技術者がもっと活躍できるようにするための設備を、自分たちの手でつくることができたことも最高です。
この他にも、大型船が通過する時に発生する波が作業船に与える影響を予測して、トラブルを回避するために使われる「航跡波監視システム」の開発に参加。これが特許を取得して、なんと社長表彰もいただきました。やりたいことや夢はまだまだあります。船のエンジンルームを3Dスキャンしてデータ化する技術もカタチにしたい。そして、自分がつくったものが長く使われ続けて、会社のスタンダードとなり、大規模な工事に貢献したいと思っています。
人が素敵、
だから迷わず入社できた。
ゼネコンもマリコンも知らなかった。そんな私が建設会社に入り、しかも会社が所有する船をつくる仕事に携わろうとは、プログラミングや機械加工を学んでいた学生時代には思いも寄りませんでした。学校の求人票の中で偶然見つけたのが東洋建設。全国各地の造船所に出向いて、自社船の装備をつくる仕事に興味を覚えました。学んできたデジタル系の技術も活かせそう。でも一番素敵だと思ったのは「人」でした。機械部は少数精鋭で家族みたいにお互いに信頼し合いながら仕事をしているのが、会社説明会で言葉の端々から伝わってきて、この人たちとなら安心して一緒に働けると考えて入社を決意しました。入ってみて発見したのは、全国各地で現場の人たちと交流し、打ち合わせをしながら船をつくることの魅力です。現場作業では重量のあるレーダーを設置するような力仕事もあります。そんな私一人では無理な仕事も、周囲がしっかりとサポートしてくれます。それぞれが自分の強みを活かしながら、「チーム東洋」としてスケールの大きなモノをつくっていく。チームの一員として最後まで問題なくきっちりと仕上げて、現場の仲間たちから「ありがとう、またおいで」と言われるのが、何よりの喜びです。
ある一日の流れ
7:00 | 出社、メールチェック、当日の作業内容確認 | |
9:00 | 社内各部署とのミーティング | |
10:00 | デスクワーク | |
12:00 | 昼食 | |
13:00 | 各種資料作成 | |
15:00 | 協力会社との打合せ | |
19:30 | 退社 | |
主な経歴・担当案件
2017年 | 入社 土木事業本部 機械部/船舶・技術提案履行支援業務、DCM8号船ドック整備を担当 |
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2018年 | 関東支店 土木部 工事担当/東扇島堀込部地盤改良その1工事を担当 | |
2019年 | 名古屋支店 土木部 工事担当/中電武豊DCM工事(Ⅱ期)を担当 | |
2019年 | 土木事業本部 機械部/CIM研修、船舶・技術提案履行支援業務を担当 | |
OFF TIME
仕事で全国各地に出張をする機会の多い豊澤だが、それにとどまらずオフにも旅行に出かけて写真映えする風景などを撮影したり、現地の美味しいものを楽しんだりするのが趣味。また、人気イラストレーターやアーティストの作品展などに出かけて刺激を受けることも。ただ、出張などが続いて疲れがたまった時には、ひたすら寝て体もマインドもリフレッシュしている。