技術・ソリューション

ドラム型遠心力載荷津波水路  T-DUCTUSS

津波来襲時の構造物の安定性評価においては,マウンドや地盤の不安定化に伴う構造物の被災とその対策が重要な課題となっています。鳴尾研究所では、ドラム型遠心力載荷装置を用いた津波―構造物-地盤系の相互作用に関する高精度な実験手法を開発してきました。これにより津波時の構造物基礎および周辺地盤の不安定化現象を定量的に再現できます.また,振動実験装置を搭載することも可能ですので,地震と津波の複合災害を想定した遠心力場の地震・津波複合外力の模型実験が可能となりました。

ドラム型遠心力載荷津波水路  T-DUCTUSS

遠心力場における津波実験例(遠心力場70G持続津波の実験)

ドラム遠心津波実験における津波発生装置(3方式)

遠心力場における地震・津波連動実験例

特徴

  • 遠心力場での実験により、小型模型でも実大規模を再現し、実験に要する時間と費用を大幅に抑えます。
  • 津波の来襲から津波の持続、押引き反転、繰返しの各ステージに対しての実験が可能。
  • 振動実験装置を搭載することができ、地震-津波の複合災害を想定した実験が可能。
  • 高速度カメラによる観察や各種計器による測定により、津波―地盤―構造物の全体系の変状把握が可能。