技術・ソリューション

津波・高潮減災構造物 T-ORCA

波エネルギーを利用して減災効果を発揮します。平常時には、一般的なボックスタイプの直立ケーソン堤と変わりありませんが、高波浪時には波の力で天端が立ち上がり、越波・越流量を低減します。

津波・高潮減災構造物 T-ORCA

構造物の改修・補強に合せて

既設の直立ケーソン堤前面に、起伏式天端を有する遊水部を設ければ、埋立法線を変えることなく、減災効果を得ることが可能です。
(※ 現場の状況によっては、変更が必要な場合があります)

特徴

  • 天端を固定したBOXタイプのケーソン堤との比較で、越波量を1/3以下に抑えます。(※ 室内実験の結果より)
  • 天端を固定したBOX型ケーソン堤に比べて,背後地で水位が上昇するのに時間がかかります(※完全に越流を防止するものではありません)
  • 天端が起伏することで、遊水室内の空気や水が効率よく乱れを発生し、波浪のエネルギーを消散。風波の反射率を直立消波ケーソン堤と同レベルに抑えます