技術・ソリューション

水域(湖沼・河川等)の底質除染システム

湖沼・港湾などに流れ込んだ放射性物質(放射性セシウム)は、底泥を構成するシルト粘土分に強く吸着し、表層部分に広く堆積しています。特に閉鎖性水域では表層に漂う浮泥に高濃度の放射性物質が吸着しており、除染にあたっては、これらを拡散させずに汚染された表層のみを回収することが重要です。
「東洋式除染システム」は、独自の機構により浮泥を拡散させずに必要最小限の層厚で底質回収し、浄化プラントにて放射性物質の吸着粒子を分級することで、効率よく除染することが可能です。

水域(湖沼・河川等)の底質除染システム

除染システム全体構成図

水域土壌回収機の例

浄化プラント

特徴

  • 独自の原位置試料採取法と放射性物質核種検査を事前に行うことで、浮泥の状況や汚染分布を把握し、必要最小限の回収層厚を設定します。 これを管理値とすることで回収量の最少化を図ります。
  • 貯水した状況で作業できるため空間線量を上げることなく作業できます。また拡散防止シェード+回転パドル+スクリューコンベヤ+真空ポンプの組合せにより、放射性物質の拡散を抑えながら浮泥と汚染底泥を回収します。
  • 回収装置に連動した浄化プラントは、回収底質を再生利用可能な土と処分残渣に分級します。独自の撹拌・洗浄装置により高い除染効果を発揮いたします。
  • 船位・深度・土厚・送泥状況をリアルタイムで測定できる運転管理システムで、予め定めた回収層厚のみ回収します。回収量を最小限とする事で処分量の減容化が図れます。
  • 船体・装置とも分割でき、陸上運搬が可能です。