技術・ソリューション

VOCs汚染土壌の原位置浄化処理工法

揮発性有機化合物(VOCs)を使用していたドライクリーニング業や電子機器製造業などの一部の事業所では、水質汚濁防止法の規制が強化される以前は排水を地下浸透させていました。そのため、VOCsによる土壌汚染が潜在化しているケースが多く、土地取引や土地改変などを契機とした土壌調査によって土壌汚染が健在化してきています。

「原位置攪拌浄化処理法」は、薬剤(鉄粉など)を機械攪拌翼から吐出し、攪拌翼を回転させて土壌中に薬剤を均一混合し、薬剤の化学的反応によりVOCsを分解する浄化処理法です。化学的処理には、還元分解処理と酸化分解処理があります。還元分解処理は、薬剤に鉄粉を用いた還元分解によりVOCsを脱塩素化し、無害なエチレンなどに分解します。酸化分解処理は、薬剤に酸化剤と触媒を用いて強力な酸化力を有するラジカルを生成させてVOCsを酸化分解し、二酸化炭素と水に分解します。東洋建設では、土質条件に合わせて最適な工法をご提案します。

VOCs汚染土壌の原位置浄化処理工法

特徴

  • 掘削せずに原位置で浄化処理するため、客土による埋め戻しの必要がなく、環境負荷の小さい工法です。
  • 掘削除去に比べ、低コストで浄化できます。
  • 機械攪拌処理のため、幅広い土質に適用でき、薬剤を地盤中に均一に混合処理できます。
  • 汚染土壌の浄化とともに、同時に汚染地下水の浄化が可能です。