技術・ソリューション

埋立総合施工管理システム SOPHIA

軟弱地盤上での埋立・造成等の工事では、盛土荷重による軟弱地盤の変形等を極力少なくし、盛土を均一かつ層状に施工していくことが埋立完了後の不同沈下を抑制するという観点から重要となります。これらの要求を満足し、効率的かつ定量的に管理するために、将来の地盤変形(不等沈下等)を予測した計画(施工展開)、実施工を加味した計画修正および施工での詳細な履歴の管理を行う総合施工管理ソフトがソフィア(SOPHIA:Sophisticated Analysis)システムです。当システムでは、従来の施工管理システムに土/水連成有限要素解析手法による精度の高い地盤の変形解析の逐次実施を組み込むことにより、施工過程における出来形管理・予測をはじめ、将来の不等沈下予測やそれに対する的確な対策決定が可能となります。また、地盤変形の予測のみならず異常発生時のメカニズム分析やその対策決定をリアルタイムに行うこともできます。

埋立総合施工管理システム SOPHIA

特徴

  • 地盤変形を予測した計画、実施工を加味した計画修正、および施工履歴の管理、層厚管理を行う3つのシステムに区分され、計画・施工・計測を総合的に管理します。
  • 施工履歴情報を用いて弾塑性モデル(関口・太田モデル、修正Cam-Clayモデル、Drucker-Pragerモデル等)による二次元/三次元の土/水連成有限要素解析が可能です。
  • 施工過程・施工実績に連動したFEM変形解析結果を用いて、せん断応力低減法による安定解析の逐次実行が可能です。
  • 変位予測結果を施工管理システムにフィードバックすることにより、施工速度の調整や施工範囲の見直し等を行って施工を進めることができます。