技術・ソリューション

石材投入施工管理システム

漁場整備事業として進められているマウンド礁の整備工事では外洋の大深度海底に石材を投入し、マウンド礁を所定の形状に築造する必要があります。マウンド礁の築造は、水深50mを超える大水深が対象となっており、投入後の整形や再投入が困難なことから、所定の形状を形成するためには投入石材の堆積形状をより高い精度で推定し、実施工に迅速に反映していくことが求められます。そこで、石材堆積形状の推定と投入計画の立案を支援し、精度良く築造することができるシステムを構築しました。
石材投入施工管理システム

特徴

  • 全開バージにより海底面に石材を投入した際の堆積形状を、船倉の寸法、海底水深に応じて推定できます。
  • 計画盛土形状、測深データに基づく海底地盤形状、および石材投入後の推定堆積形状が、モニター上に平面・断面図で表示されます。
  • 推定した石材の堆積形状と投入後の測深で得られた実形状との差が生じた際に、堆積形状予測の見直しが行えます。
  • 投入時の潮流の影響を踏まえて石材が所定位置に堆積するよう、全開バージの投入位置が自動的に設定できます。