技術・ソリューション

グラブ浚渫船 「拓海」

「拓海」は3つのコンセプト「環境性能の向上」、「生産性向上」、「社会的要請」を柱として設備を搭載した、全旋回式グラブ浚渫兼起重機船です。「環境性能の向上」では、浚渫機のハイブリッド化、蓄電システムの導入によって大幅な燃費向上と環境負荷の低減を実現、加えて電力モニタシステムにより、省エネの見える化を図り、CO2や燃料の削減に寄与します。「生産性向上」として、大面積グラブバケット、3Dバケットモニターなどの技術や、ICTの導入で施工の見える化を実現しています。「社会的要請」として、作業環境や設備の見直しを行い、女性専用室や、安心できる船内昇降設備設置など、労働環境の向上を図りました。

グラブ浚渫船 「拓海」

特徴

  • 《環境性能の向上》
    ハイブリッドにすることで巻上速度が向上し作業効率に優れ、燃料消費量や環境負荷の低減に大きな効果があります。
  • 《電力の見える化》
    余剰電力を蓄電し、停泊時の電力を供給する蓄電システムと、船全体のエネルギーを見える化する電力システムを搭載しています。
  • 《浚渫工事の見える化》
    3D表示するバケットモニターと平面表示の施工管理システムに加え、バケットの水中位置や向きをリアルタイムに表示可能です。
  • 《労働環境の向上》
    個別のバストイレと洗濯乾燥機付き洗面室を備えた女性専用室を設置。また、階段角度をゆるくし安全性向上を実現しました。