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東洋建設株式会社(代表取締役社長 武澤 恭司)が建造を進めている自航式多目的船の起工式が、10月29日にサノヤス造船株式会社水島製造所(岡山県)で執り行われました。
会場である水島製造所の船殻組立工場は、全長約360m、全幅約180m、高さ約35mの規模を誇る大型工場で、当日も各所でクレーンが動いており、活気溢れるなかでの起工式となりました。
起工式では、「事始めの儀」として最初の溶接作業が行われました。武澤社長とサノヤス造船株式会社の上田社長がボタンを押すと、自動溶接機による溶接がはじまり、鮮やかな火花が散る光景が現れ、いよいよ船の建造が本格化するという期待感が高まりました。
自航式多目的船の完成は、2016(平成28)年8月を予定しています。自航式多目的船は、排他的経済水域や遠隔離島での就役を目的に3ヶ月程度の遠洋作業に対応可能な航海能力に加え、最新鋭の定点保持機能(DPS:DYNAMIC POSITIONING SYSTEM)を搭載することによって、強い潮流域に加え強風時での定点保持ができることが特徴です。また、広いデッキスペース(925㎡)や定員50人を超える居住区等により、建設作業のみならず陸から遠く離れた海域での様々な作業に就役することが可能です。一方、着脱式のスパッドを搭載していますので、国内の港湾工事での就役も容易であり、活躍するフィールドは多岐にわたると期待しています。完成のあかつきには、港湾整備をはじめとする様々な海洋作業に活用し、我が国の発展に寄与してまいりたいと考えております。