- TOYO HISTORY
- LANGUAGE
東洋建設株式会社(代表取締役社長 武澤 恭司)が開発した「石材投入施工管理システム」が、一般社団法人漁港漁場新技術研究会が実施している「水産公共関連民間技術の確認審査・評価事業(委員長:桑原久実/国立研究開発法人水産研究・教育機構 水産工学研究所水産土木工学部 部長)」で審査・評価され、このたび評価証が授与されました。
今回認定された「石材投入施工管理システム」は、外洋の大深度海底に計画される石材によるマウンド礁を高い精度で効率よく所定の形状に仕上げるため、投入位置や投入順序等最適な施工方法を構築する施工管理システムです。
マウンド礁は、海底の豊富な栄養塩類を光の届く海面近くまで上昇させるために築造する人工海底山脈です。栄養塩類と太陽光により光合成する植物プランクトンが増大して、海域の水産資源の増殖を図る取組です。これまでに当社では、長崎県上五島西方沖地区等で本システムを適用し、高い精度で施工しました。
本システムの特徴は、以下のとおりです。
・海底水深に応じた堆積形状が短時間で推定できます。
・初期の投入計画が短時間で策定できます。
・投入に伴い、推定堆積形状、投入計画の見直しを短時間で策定できます。
・潮流の影響を考慮した投入位置が設定できます。
今後は、さらに大水深のエリアにも適用できるよう、計測システムや堆積形状の精度向上を図っていきます。