東洋建設 統合報告書_2024
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東洋建設 I 統合報告書 2024業の物流施設や生産施設を中心に取り組んでおり、2024年3月期には過去最高の売上高を計上するなど事業の拡大を続けています。今後も、インフラ整備や民間施設の建設を通じて同国の経済発展に貢献していく考えです。洋上風力建設事業は、多くの海域でプロジェクトの事業者が決定し、2027年以降に海上工事の着工が予定されています。この2027年に照準を合わせ、2023年12月にノルウェーの造が順調に進□していることを確認しました。また2024年10月には、数多くの海洋工事や大水深での実績を通じて得た知見と培った技術を取り入れ、当社独自の海底ケーブル埋設機の調達を決定しています。近年では外洋における海洋開発施設の建設にも取り組んできました。当社が保有する自航式多目的船「AUGUST 績を重ねており、今後さらなる強化を狙う分野と位置付けています。加えて、GX基金を活用した工業施設の用途変更等をはじめとする民間設備投資への対応や、カーボンニュートラルに関する様々な研究開発も推進していきます。(Renewal・Renovation・Conversion)において、大型案件が年9月に受注しました。当社グループは、1973年に同国に進出CONSTRUCTORS CORPORATION(CCT)では日系・欧米系企Vard社と自航式ケーブル敷設船の建造契約を締結しました。2024年9月には、ルーマニアで開催された起工式に出席し、建EXPLORER」が魚礁ブロックや潮流発電設備の設置などで実2025年度以降も、国内外でさらなる事業成長を目指します社長COOメッセージ無事着工を迎えました。その結果、中期経営計画2年目の目標を上回る進□が見られ、これまで培ってきたエンジニアリング力(企画提案・構造技術・施工技術)の成果が表れつつあると実感しているところです。今後もエンジニアリング力をさらにブラッシュアップして差別化を図り、事業領域を広げていきたいと考えています。海外建設事業は、最重要拠点であるフィリピンにおいて、施工中の河川改修工事の継続事業となる大型ODA案件を2024して以来様々な事業に参画しており、数多くの施工実績を積み上げてきたと自負しています。また、フィリピンの現地法人CCT 建設業界を取り巻く受注環境は、国内土木、国内建築ともに非常に活況であり、これは当面続くと予想しています。国内土木事業では、マリコン大手の一角として国家的プロジェクトをはじめとする大型プロジェクトに主体的に取り組み、安定した収益基盤を築いています。このような環境のもと、組織体制の構築と営業体制のさらなる強化により事業量の拡大を図っています。18

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