東洋建設 統合報告書_2024
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当社では2024年6月26日の第102回定時株主総会を経て、取締役会11名のうち6名が独立社外取締役となる 体制で経営を進めています。社外取締役が果たすべき役割や事業成長に向けた思いについて、3名の社外取締役が語り合いました。監督と執行が活発に議論し、協働する体制へ松木 私と内山さんが社外取締役に就任したのは2023年6月ですが、当初はそれまで当社のガバナンスがきちんとなされていたのかを案じる気持ちもありました。そこから精査を行い、法的な面も含めて何らの問題がないと結論付けることができました。その土台に立って、監督と執行の分離を意識したガバナンス体制の強化に取り組んできたことで、形式的な面は整ったと考えています。ガバナンスは唯一の正解があるというものではなく、それぞれの会社の置かれた状況によって最適な形は変わってくるものです。私たち社外取締役が参画したことをプラスの力にできるよう、企業価値向上を目指して社内取締役とともに考えていければと思っています。内山 株主総会後の体制変更に伴って、社内の意識も間違いなく変わりつつあると感じます。2023年以降の経営体制の変更で社内にはモヤモヤ感もあったと思いますが、取締役会のCEOとして会社を牽引することは、変化の一歩になるのではと過半数が独立社外取締役となって松木さんが議長を務める形となったこと、CEOとCOOの役割を明確に規定したことなど一新され、今後の企業成長に向けて社内がワンチームで臨んでいこうという機運が徐々に表れ始めています。今後は、より市場を意識した経営を実現すべく、戦略の議論を深める必要があると考えます。また、当社の業務の性質上、これまでは市場に対する意識が希薄な面もあったのではないでしょうか。そういう意味で、市場を意識した事業を実践してきた吉田会長が考えています。藤井 私は体制変更が行われた後に社外取締役に就任しましたが、長い歴史と安定した経営基盤に支えられた会社という印象は今も変わりません。ただ、それらの強みは新しい挑戦をする際にネガティブに働くこともありますし、自分たちのこれま社外取締役(取締役会議長)松木 和道東洋建設 I 統合報告書 2024社外取締役(役員指名・報酬委員)藤井 佳子社外取締役(役員指名・報酬委員会委員長)内山 正人特集2 社外取締役鼎談26

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