東洋建設 統合報告書_2024
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東洋建設 I 統合報告書 2024の柱として洋上風力建設事業に参入し、これまでにない職務経歴やスキルを持った人財の採用にも力を入れています。例えばケーブル敷設船の船長、船員となる方々などは、建設業の職務とは様々な面で異なるわけですが、そうした仕事に従事する人財を今までの給与体系や評価の枠組みのなかで適切に処遇できるのか。様々な専門性を有する多様な人財に納得して働いてもらうためには諸制度を一度整理する必要があると考え、検討を進めているところです。下里 働き方という点では、産休・育休中や復帰後のフォローが少ないのではと感じています。本人の心身に余裕があれば休時水 こうして話を聞いていると、会社の進める施策が職員の期待とマッチしているのかどうかを把握する必要があると実感します。今後、従業員エンゲージメント調査なども実施したいと考えていますが、その際の指標の設定なども含め、さらに深い検討が必要だと改めて思いました。時代によってライフスタイルが変化することも踏まえて処遇を見直し続けることはもちろん必要ですが、一方で取り組みの原資が限られているのも事実です。職員の声に丁寧に耳を傾けながら、スピード感を持って最適な対応をしていかなくてはと、思いを新たにしています。皆さんは、今後当社でどのような挑戦をしていきたいと考えていますか?催山 私は今の部署に異動になったこと自体が新しい挑戦なので、これからも社会環境の変化を意識しながら仕事に取り組みたいと思っています。業務を通じて他の部署の職員とかかわる機会も増えたので、そうした経験からも新しい発見ができれば嬉しいですね。八重樫 私も設計部に異動になったことで、今までとは異なる方向から建築を見る機会を得たと感じています。新しい場所に職中であってもスキルアップは可能ですし、休んでいる間にも会社と継続的につながりを持ち、復帰後の方向性を示すことができれば、会社側も本人も負担が軽減できるのではないでしょうか。八重樫 ライフイベントを経ても当社で長く働き続ける女性職員のロールモデルを増やしていく必要もあると思います。仕事の状況もプライベートの環境も一人ひとり異なりますが、たくさんの事例が出てくれば、後に続く人たちの道しるべが増えることになるはずです。私も含め、一人ひとりがそうした意識を持つことも大切だと感じています。飛び込むことで、これまでとは違う仕事の面白さや責任に気付いたり、成長につながったりもします。これからはより難易度の高い物件にもかかわってみたいですし、もし違う支店に異動するような機会があれば、新しい学びがあるとも思っています。下里 当社は今まで激しい競争にあまりさらされてこなかったと思うのですが、これからは現状維持では生き残れないのではないかと感じています。以前よりも大規模な工事や新しい領域の仕事も増えているので、そうした勝負どころにかかわっていける人財でありたいと思いますし、そのためにもこれからも挑戦し続けたいと思います。時水 皆さんの姿勢が大変心強いです。私たち経営に携わる者たちが、挑戦したい気持ちに応えて成長機会につなげられるよう、会社を変革する覚悟を持って挑まなければと思います。もしかするとこの先、今までよりも競争を意識することで社内にハレーションが起こる可能性もあります。そうした際にも、会社として変革する意思を明確に示すことで、職員一人ひとりが「変化する東洋建設でも頑張っていこう」と思えるように取り組んでいきたいと思います。「挑戦できる企業」の一員として、思いを新たに33

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