ーーーーーーー東洋建設 I 統合報告書 2024フィリピンにおける安全対策措置についてテロ、暴動、誘拐等、治安の悪化により職員の身に危険が及ぶ事態が想定される場合、若しくは発生した場合、以下の安全対策措置を講ずる。なお、状況が更に悪化すると判断される場合には、本措置を更に強化するものとする。1.現地安全対策メンバーの選任 (1)現地安全対策メンバーとして、マニラ営業所長、副所長及びCCT社長の3名を選任し、安全対策措置に関わる安全責任者はマニラ営業所長とする。安全責任者 マニラ営業所副 副 CCT マニラ営業所営業所長 社長 副所長 (2)第2項により収集した情報に基づき、現地安全対策メンバーは国際支店と協議の上、対策措置を決定し、安全責任者が各職員に対して指示を出すものとする。但し、緊急を要する場合や国際支店と連絡が取れない場合には、現地安全対策メンバーが判断し、事後速やかに国際支店へ報告するものとする。2.情報収集 現地安全対策メンバーは以下関係先より情報を収集し、安全責任者にて取りまとめを行い、各職員へ周知する。 (情報収集先) (担当) ①在フィリピン日本大使館②JICAフィリピン事務所③現地政府関係先(公共事業道路省(DPWH)等)④コンサルタント⑤フィリピン日本人商工会議所⑥日系同業他社⑦日系民間企業(発注者)⑧現地企業(サブコン他関係先)⑨ 現地警察 営業所長 営業所長 営業所副所長 営業所副所長 営業所副所長 営業所長 CCT社長 CCT社長、営業所副所長 CCT社長 * その他、マニラ営業所総務課長、CCT総務課長を通し、現地新聞や警備会社等からの情報収集も同時に行う。 3.緊急連絡/安否確認 (1)次の担当者は、記載する書類を更新し、事務所にて保管すると共に、「緊急連絡/安否確認網」は随時各職員へ周知する。202320212022(年度)安全対策マニュアル(一部抜粋)2回2回3回4回1回1回6回7回リスクモニタリングリスクマネジメントの取り組みは、資料やデータ収集にとどまらず、法務部が本社各部署や本支店、営業所、作業所を巡回して、各種資料の現認やヒアリング(モニタリング)によりグループ全体に影響するリスクが存在しないかを確認しています。モニタリング時には併せてコンプライアンス調査も行い、コンプライアンスに関する社内ルールの遵守状況のチェックならびに指導、教育も行っています。また、毎年、本社各部、本支店、グループ会社において自部門にかかわる「グループ重要リスク」のテーマと取り組み内容を設定し、中間期と期末に検証を実施しています。その検証結果をもとにリスクと認識すべき事象が発生していないか確認し、懸念されるリスクが抽出された場合は法務部を中心として適切な助言や対応を実施します。なお、2023年度は、ハラスメント防止への対応が求められました。リスクモニタリング実績 本社支店営業所作業所グループ会社合計事業継続計画(BCP)の策定当社は、大規模地震、洪水等を想定し、職員およびその家族、顧客、地域住民の安全確保、二次災害の防止を最優先に行うとともに、社会貢献と顧客に対する復旧・事業継続の支援を行うために本社および全国の本支店において災害時の事業継続計画を策定しています。また、国や地方自治体と災害協定を締結し、被災した社会インフラを迅速に復旧させるための支援体制を構築しています。海外での安全対策海外在住の職員や家族の安全を守るため、駐在国ごとに日頃の安全対策と緊急時の対応をまとめたマニュアルを策定し、周知しています。また、現地では日本国大使館や独立行政法人国際協力機構(JICA)と情報交換を密に行っているほか、本社・国際支店が連携して現地を支援する体制の整備に努めています。情報セキュリティ対策巧妙化・多様化するサイバー攻撃やスマートフォン、モバイル端末を用いた業務が増加することにより、IT機器利用環境が大きく変化しています。これに伴い、情報セキュリティに関連する3回リスクも増加しています。当社は、このような状況に対応するた3回め、エンドポイント(パソコン、サーバー等)での脆弱性対策、ウイルス対策や不正なサイトへのインターネットアクセスを遮断する等、技術的な手段によるセキュリティ対策も着実に実施し6回ています。また、セキュリティ教育の重要性を理解し、継続的に実施しています。定期的なセキュリティ教育により、社内のすべての役職員が情報セキュリティに関する意識を高めることを目指しています。さらに、グループ全体の情報セキュリティリテラシー向上のため、標的型攻撃メール訓練を毎年実施しています。これにより、グループ会社を含めたすべての役職員がセキュリティに対するリスクを認識し、適切な対応ができるよう心掛けています。今後は、ナショナルスタッフも訓練に加え、組織全体の防御体制を一層強化していきます。51
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