東洋建設

社員インタビュー
土木/施工管理(海上土木)
伊藤 崇人 大阪支店 土木部
2009年入社 工学部 安全システム建設工学科

海の上のモノづくりに憧れ
マリコン、東洋建設へ。

大学で土木を学んでいた私を「海上土木」に目覚めさせた、ある講義がありました。それは、関西国際空港、東京湾アクアライン人工島の造成を題材にした講義。海のない岐阜県で育った私は、「海の上のモノづくり」に憧れと強い興味を抱きました。しかも、その造成に携わっていたのが、東洋建設だったのです。就職活動時、私の第一志望はもちろん東洋建設。面接で出会った方々もとても親切で、人と人とのつながりを大事にする風土にも魅力を感じ、私は施工管理として東洋建設に入社しました。
施工管理は、作業を行う職人ではありません。設計図面をもとに、作業計画を立て、現場を動かし、その工程を管理していく役割を担います。陸から離れた海上の工事では、作業船や交通船に乗って、作業員さんへの指示や状況確認を行います。
現在は、老朽化した桟橋の岸壁を一新する工事を担当中です。この桟橋には、イタリアの大型豪華船コスタヴィクトリアが寄港する予定で、福岡や金沢、そして釜山港を巡るクルーズの発着港となります。自分が手がけた桟橋に、多くの人々が押し寄せてくる日を想い描きながら、仕事に邁進しています。

「今だ、降ろせ!」
という声が海に響き渡った。

一つ前の現場は和歌山県で防波堤築造を行っていました。約15メートル四方の構造物を海に並べることで防波堤をつくる工事。起重機船のクレーンが、2,000トン近くある構造物を吊り上げ、すでに据え付けられた2つの構造物の間に、最後の1つを設置します。両側の構造物との間隔はわずか16センチ。決してぶつけるわけにはいきません。構造物のスケールから考えれば、針に糸を通すようなものです。しかし、波や風が強く船が揺れ、構造物をまっすぐ降ろすことができない状況。「とてもじゃないけど入らない」。そんな声も聞こえてきました。しかし、波が静まり、風が止んだ瞬間がありました。「今だっ!降ろせ!」。海の現場に、大きな声が響き渡りました。クレーンがすぐさま呼応し、構造物を降ろしていきます。「入った!」。海に30人程の歓声が響き渡りました。
通常は、端から順に構造物を据え付けていくものです。しかし、この時はすでに設置されていた2つの防波堤の間に、新たな防波堤を築造するというもの。挟み込みという前例なき工事でした。経験豊富な所長でさえも、「奇跡やな」と声をもらしたほどの出来事でした。

地図も地形も海図も
変えてしまう仕事。

東洋建設は、海に強いマリコン。防波堤工事は多くの実績があります。しかし、似たような工事に見えても、同じ工事は一つとしてありません。求められる条件も環境も異なります。海底の土砂をさらう浚渫工事はお家芸の一つですが、海底が岩盤であれば一筋縄にはいきません。自然を相手にモノをつくっていく仕事。前代未聞に挑んでいく仕事です。そこに難しさがありますが、同時に大きなやりがいがあります。しかも当社は、最初から最後まで一つの案件に携わっていけることが多く、「自分がつくった」という実感を得られます。そして、自分がつくったモノが世の中に貢献する。防波堤であれば、人々に安全をもたらす。港であれば、貿易や漁業を支える。震災時には、復旧復興を担い、その街の未来に寄与することができます。東洋建設は、そんな意義のある数々のビッグプロジェクトに携わってきた会社です。工業港や空港をつくるための埋立工事など、日本の地図も地形も海図も変えてしまう偉業も成し遂げてきました。私もこの会社で、そんな後世に語り継がれるような仕事を手がけていきたいです。

ある一日の流れ

8:00 朝礼・ラジオ体操
8:30 現場確認(安全確認・進行状況確認)
12:00 昼食
13:00 昼礼、作業内容の打合せ
14:00 現場にて作業指示・品質チェック
17:00 本日の現場最終点検
17:30 作業所でデスクワーク
20:00 帰宅

主な経歴・担当案件

2009年 入社
大阪支店 土木部 工事担当/桟橋築造工事・高架橋基礎杭撤去工事を担当
2011年 大阪支店 土木部 工事担当/河川補修工事を担当
2012年 大阪支店 土木部 工事担当/海上地盤改良工事を担当
2013年 四国支店 土木部 工事担当/岩盤浚渫工事を担当
2014年 大阪支店 土木部 工事担当/防波堤築造工事・桟橋築造工事を担当
2015年 大阪支店 土木部 工事担当/桟橋改良工事を担当

OFF TIME

「東洋建設は住宅に関するサポートが手厚いですよ」と話す彼は、妻と子どもと3人で、東洋建設の広々とした社宅で暮らしている。週末はもっぱら家族サービス。子どもを連れてよく公園に行くが、クルマが大好きで遊具で遊ぶよりも、通りすがるクルマに夢中になっているという。海上土木は昼間が勝負。夕食は家族そろって楽しむことも多いという。

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