東洋建設

社員インタビュー
土木/施工管理(海外土木)
堤 隆亮 国際支店 プノンペン出張所 Construction Manager
2004年入社 工学府 建設社会工学専攻

最初の海外担当案件は、
アフリカのモンバサ港建設。

徳島県の海に面した競艇場。それが、私の最初の職場でした。陸側に観客スタンドがあり、海に囲いのついた競走水面があります。手がけたのは、その競走水面を沖側に拡張する工事です。わからないことだらけでしたが、竣工した時は、達成感という施工管理にとっての喜びの大きさを知ることができました。
その後、国内の空港埋立工事や護岸工事など、海の現場を渡り歩き、入社6年が経った頃、私は一念発起し、海外勤務の希望をだしました。大きく環境を変え、新たなトライを通して、自分の幅を広げていきたいと思ったのです。運よく希望が通り、2011年に私はフィリピンのマニラ営業所に赴き、そこで進められていたアフリカ・ケニアのモンバサ港建設の入札資料作成に携わりました。アフリカの未来に寄与するビッグプロジェクトで、東洋建設にとっても初のアフリカ進出がかかった案件です。結果連絡を受けたのは、次のベトナムの現場に異動した後のこと。海外で施工管理としてデビューした時に、受注の知らせが舞い込みました。ずっと気になっていたので、嬉しかったと同時に安堵したことを今でも覚えています。

インドネシアを守る
245,000本の竹。

2012年からは、インドネシアのタンジュンプリオク港改修工事の現場へ。私はここで、日本では前代未聞の工法と出会いました。そこに新設する防波堤築造工事で、基礎となる杭に、「竹」を使用したのです。これはインドネシアの伝統工法であり、約50年前に打設された竹杭の検証を行いましたが、耐久性に問題は見られず、さらにこの工事では竹を7本束ねて1本の竹杭をつくり、強度を確保。それを約35,000本施工しました。つまり、245,000本もの竹を使ったことになります。竹はインドネシアに豊富にある資源。鉄を輸入するほどコストもかからず、地産地消で現地にもメリットが生まれます。日本には例のない工法に携われ、貴重な経験を得られました。
現在はカンボジアのシハヌークビル港多目的ターミナル工事を担当しています。インドネシアの案件同様、途上国の港湾整備は、その国の貿易活性化につながる工事。まさに「明日のためのモノづくり」。途上国のインフラ、発展に自分が貢献している実感を得られ、やりがい充分です。

海外案件が教えてくれた
ゼロからつくっていく楽しさ。

海外案件は、工法も決められていない場合が多く、途上国では資機材がすぐに揃わないといった制約もあります。そのため、根底の部分からどうすべきか考えていくケースが多々あります。しかし、その分、自分たちでアイデアをだしながらつくっていける楽しさがあります。モノづくりをゼロから体験できる魅力が海外の現場にはあるのです。
それに伴い、施工管理には判断するチカラとスピードが求められます。今の現場の所長はその能力が私とは桁違い。設計図面を見て、すぐさま「こうつくろう!」と方針を打ち出しますし、質問や提案をしても即答・即決してくれます。そんな所長の下で働けることは幸せですし、学べることが多く、自分を成長させることができます。
東洋建設は海外事業に力を入れており、若手が海外赴任する機会も増えてきています。建設会社の国際展開が加速する中、若いうちに海外で経験を積めば、自分の価値も高まるはずです。海外で働きたい方は、私のように希望すれば、きっとチャンスは巡ってきますよ。東洋建設はチャンスにあふれた会社ですから。

ある一日の流れ

7:00 朝礼 ラジオ体操
8:00 現場巡視
10:00 デスクワーク
13:00 作業打合せ
14:00 現場巡視
16:00 施工図作成
18:00 作業スケジュール資料作成
20:00 退社

主な経歴・担当案件

2004年 入社
四国支店 土木部/競艇場水面拡張工事・空港埋立工事・護岸施設工事など四国管内の海上土木工事を担当
2010年 国際支店 工事部/モンバサ港コンテナターミナル(アフリカ)の積算業務を担当
2011年 国際支店 ハノイ営業所/カイメップ港工事(ベトナム)を担当
2012年 国際支店 ハノイ営業所/ベトナム・M.O.TEC VIETNAM工場新築工事を担当
国際支店 ジャカルタ営業所/タンジュンプリオク港工事(インドネシア)を担当
2015年 国際支店 プノンペン出張所/シハヌークビル港多目的ターミナル工事(カンボジア)を担当

OFF TIME

休日はゴルフや読書、市場での買い物を満喫。「シハヌークビルは、カンボジアきってのリゾート地で、日本食レストランもあり、メキシコ、ロシア、イタリア、韓国、中国といった各国の料理も堪能できます。寮はプール付きの綺麗な一戸建てで快適ですよ」と話す。半年毎にもらえる2週間の連続休暇では、家族と共にゆっくりリフレッシュするという。

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