加瀨 隆文 | 大阪本店 土木部 主任 2002年入社 理工学部 土木工学科 |
日本の玄関口を拡張する
というミッション。
子どもの頃、ダム建設の現場見学に行かせてもらったことがあるんです。木々に囲まれた細い山道をクルマで進み、パッと景色が開けたと思ったら、そこにはダムの壮大な光景が広がっていました。「こんな凄いモノをつくっている人たちがいるんだ!」と感動しました。それを機に私は土木の道を志し、大学は土木系学科へ。就職活動時の志望先も、土木に強いゼネコン各社。その中で、東洋建設を選んだ理由は、ダム等の陸上のモノづくりだけでなく、海を舞台としたモノづくりにも携われることに魅力を感じたからです。私は大学時代にマリンレジャーにはまっていたことから、海が大好きになっていたのです。
現在は、施工管理として、神戸港の防波堤撤去プロジェクトに携わっています。埋め立てによってポートアイランドや神戸空港ができたことにより、この防波堤がなくても神戸港への波の影響はなくなっていたのです。さらに、この防波堤を撤去し、航路を広げることで、大型のコンテナ船が神戸港を行き来できるようになり、貿易がさらに活性化します。日本の経済発展につながる工事です。浸水被害対策工事、災害復旧工事など、東洋建設の仕事は、誇りを持って取り組めるものばかりで、やりがいがあります。
初めての海上工事で
30メートル級の巨大構造物を設置。
初めて海上土木を経験した時のことは今も鮮明に覚えています。兵庫県・柴山港の防波堤築造。その防波堤として使われた構造物が、30メートル級のケーソンでした。日本ではあまり例のないビルのような超大型サイズ。この巨大なケーソンを、4,000トン吊りを可能とする国内最大級の起重機船で、海の指定箇所に据え付けるのですが、その誘導を私が任されたのです。この業界にいても、なかなか目にすることのない大型のケーソンと作業船を使用するプロジェクト。マスコミからの注目度も高く、据え付け時には撮影用のヘリや新聞社の記者の方々も大勢押し寄せていました。私は誘導の経験がなく、不安でいっぱいでしたが、クレーンを操縦する作業員と無線でやりとりを行いながら、日本海の荒波と強風に負けじと何度もトライし、1時間もかけて据え付けに成功しました。
気象条件が良く、経験のある人なら、早ければ10分ほどでできる作業ですが、それに対し咎めるような人は誰一人いませんでした。それどころか「諦めずによう頑張ったな!」とみんなが声をかけてくれました。その時に得た達成感や喜びは、例えようのないものです。
One for all, all for one.
これが私のモノづくりスピリッツ。
工事には機械が不可欠ですが、つくっているのは「人」です。人と人が協力し合いながら、モノづくりを進め、新たな景色を生み出していきます。一人でできる仕事なんてありません。だから私は「One for all, all for one」というスタンスで仕事に取り組んでいます。一人はみんなのために、みんなは一人のために。こういった想いで取り組むことで、いいモノづくりができると考えています。完成するまでには、苦労することもあります。でも、人と人とのつながりによって、それを乗り越えていくことができ、建設物が完成したら、みんなで最高の喜びを分かち合うことができます。とてもドラマチックな仕事なんです。私もたくさんのプロジェクトに関わってきましたが、一つとして同じシナリオで進んでいく仕事はありません。プロジェクトごとに「何をつくるか、どうつくるか」も異なります。現場ごとに新たなドラマも生まれます。そして、そのドラマを先頭に立って紡いでいくのが監督と呼ばれる私たち施工管理の仕事です。
いずれは所長として、みんなが力を発揮しやすい雰囲気の現場、仕事を楽しめる雰囲気の現場をつくっていくことが、今の私の目標です。
ある一日の流れ
7:00 | 朝礼、一日の作業内容の確認、連絡事項の周知 | |
10:00 | 発注者との現場立ち会い、図面・計画の作成 | |
12:00 | 昼食 | |
13:00 | 打合せ、現場巡視 | |
15:00 | 翌日の予定を関係先へ提出 | |
17:00 | 作業終了の確認、打合せ | |
18:00 | 管理書類のまとめ、施工計画の作成 | |
20:00 | 帰宅 | |
主な経歴・担当案件
2002年 | 入社 大阪本店 土木部 工事担当/ポンプ場築造工事を担当 |
|
2004年 | 大阪本店 土木部 工事担当/道路改良工事を担当 | |
2005年 | 大阪本店 土木部 工事担当/防波堤築造工事・鋼管矢板打設工事を担当 | |
2006年 | 大阪本店 土木部 工事担当/災害復旧・防波堤改修工事を担当 | |
2007年 | 大阪本店 土木部 工事担当/防波堤築造工事を担当 | |
2008年 | 大阪本店 土木部 工事担当/浚渫・基盤整備・盛土撤去工事を担当 | |
2010年 | 大阪本店 土木部 工事担当/潜堤附帯施設工事を担当 | |
2011年 | 大阪本店 土木部 工事担当/地盤改良・河川補修工事を担当 | |
2013年 | 大阪本店 土木部 工事担当/防波堤撤去工事・岸壁改良工事を担当 | |
2014年 | 大阪本店 土木部 工事担当/防波堤築造工事を担当 | |
2015年 | 大阪本店 土木部 工事担当/桟橋補強工事・防波堤撤去工事を担当 | |
OFF TIME
東洋建設は海好きな人が多く、マリンスポーツを趣味としている人も少なくない。「私も独身の頃は、休日はサーフィンを楽しんでいました。結婚し、子どもが生まれてからは、家族第一です」と話す。休日は家族と買い物などを楽しむというが、奥様の実家の手伝いで、田んぼや畑仕事をしに行くことも多いという。「疲れますが、いい気分転換になりますよ」と笑顔を見せる。