Entry & My Page
父・祖父が元潜水士で、現在は起重機船を所有し、海洋土木に従事しています。また、父が東日本大震災後に担当した復旧工事の現場を見せてもらう機会がありました。その背中を見て、自分も海の現場で働きたいと思ったことが私の原点です。スケールの大きさはもちろんですが、海に囲まれた日本において防災や復旧などで人の役に立つ仕事だと感じたからです。東洋建設に入社した決め手は、お会いした皆さんが温かかったから。福井県の敦賀港の現場見学をした際、社員の「人」の良さや現場の雰囲気の良さが伝わってきました。
最初に配属されたのは鹿児島県志布志港の岸壁築造の現場でした。ケーソン据え付けをメインとする工事で、ケーソン1函の重量が3000tという大規模工事で、そのスケールの大きさに圧倒されました。私は現場写真の撮影を担当したため、ドローン操縦資格も取得しました。空から撮影したケーソンの美しさに感動させられたことをよく覚えています。その後、火力発電所の桟橋補修工事を担当しました。コンクリート吹付など新しい工種にチャレンジでき、多くの学びがありました。
現在の工事が入社3件目の現場になります。プロジェクトとしては、大分港の大在西地区において複合一貫輸送ターミナルを整備する大規模な事業。その中で当社は、岸壁築造工事を担当しています。業務としては、安全管理や測量、据え付けたケーソンの座標・高さの確認、ケーソンの蓋ブロックの出来形管理、コンクリートの品質を記録する品質管理、コンクリート打設数量を管理する工程管理など、土木工事の施工管理全般を担当しています。
現在の岸壁築造現場は、私にとって節目となる取り組みでした。初めての現場でも岸壁築造を経験しましたが、当時は右も左もわからず、仕事の流れに付いていくのが精一杯でした。今回は、施工管理担当のメンバーの一人として現場に関われた実感があります。岸壁築造は、「ケーソン」と呼ばれる鉄筋コンクリートで作った大きな函を、海底に据え付ける工事です。床掘をし、基礎地盤を形成する基礎捨石投入から始まり、安定化を図るために捨石を平らに並べ替える「均し(ならし)」、そして所定の位置にケーソンを据付け、据付けたケーソン上部に蓋ブロックを設置し、最後に蓋コンクリートを打設します。この一連の流れに関わる中、任せられることが増え、私が責任を持って取り組めることが多くなりました。自分が主体的に携わったので、すべての取り組みが強く印象に残るものとなりました。出来上がった構造物を目の前にしたとき、難しい局面を乗り越えてここに辿り着けたことが思い出され、大きな達成感がありましたね。
今回の現場では、お客様に向けて当社から技術提案をしています。ケーソンを据え付けた後、上部に蓋をする際、通常は現場でコンクリートを打設するのですが、今回は生産性向上を図るため、予めブロックを製作し設置するプレキャスト工法を提案しました。このブロック製作は外部の協力会社に依頼するのですが、その計画や段取りから実際の製作の管理、現場での設置まで、自身が責任者として担当しました。最適なブロック製作に向けて、協力会社の工場に通い、出来高計測や配筋の確認等々、製作を管理し、最終的に約4m×約3mのブロック60個を完成させることができました。これは自分の考えを発信し、自分が中心となってやり遂げたことだったので、竣工とはまた異なるやりがいがありました。この経験は、今後の工事にも活用できる経験だと思います。自分から積極的に意見を言えるようになり、また先回りして行動できるようにもなり、自分でも成長を実感しています。
海の現場が好きなので、これからも海の工事に携わっていきたいです。ケーソンの据え付けは2度経験しましたが、ケーソン自体の製作も経験したいと考えています。2024年1月に、石川県能登地方で大地震がありました。石川県は私のふるさとで、現在復旧工事が進んでいますが、今後の本格的な復興工事に何かしらの形で携わりたいとも考えています。また、将来的に結婚や出産などのライフイベントの後も、できればずっと現場に関わっていきたいですね。
入社の決め手になったのは、「人」の良さでしたが、その印象は入社後も変わることはありません。優しい人が多く、親しみやすい。メンバー全員が協力し合い、チームワークで取り組む風土が東洋建設らしさかなと思います。上司や先輩たちもそれぞれの工種や工事の専門家が多く、そうした環境の中で刺激を受けられることが成長に繋がっています。また当社の魅力の一つは、福利厚生が充実していること。特に家賃補助の手厚さは嬉しい限りです。
女性が現場に出るのはまだ難しい、少ないと思われている方もいるかもしれませんが、当社においては、女性の施工管理者は増えてきています。施工管理は実際に工事を行うわけではなく現場の監督業務で、デスクワークも多いですし、体力的にも厳しい印象はありません。また、特に当社の現場では女性が働きやすい環境が整備されているので安心して働くことができます。この業界に興味はあるが踏み出せないという女子学生の皆さん、まずは現場見学から始めてみませんか。私も現場見学をしたことで安心して入社を決めることができました。現場でお会いできるのを楽しみにしています。
7:30
出社
8:00
朝礼
8:30
現場巡視
10:00
書類作成
12:00
昼休憩
13:00
測量
15:00
書類作成
17:00
打ち合わせ
17:30
書類作成
18:30
退社
学生時代から続けるギターでリフレッシュしています!
週に一度ほど、ホットヨガでたっぷり汗を流すのが、私の一番のリフレッシュ方法です。土木の施工現場は、体を動かすことが実はそれほど多くなくデスクワークも多いので、ホットヨガは健康維持にも役立っています。もう一つのリフレッシュ方法は、大学の軽音楽サークル参加から始めたギター。J-POPの楽曲を中心に、エレキもアコースティックも、一人で楽しんでいます。