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洋上風力発電の技術開発を通じて
社会と会社の未来に貢献する

Interviews
Ryoya Makino

明日をつくる
社員たち

牧野 凌弥

  • 土木
  • 研究

総合技術研究所 研究統括部
鳴尾研究所 地盤防災研究室
2021年入社
工学研究科 建築・都市システム学専攻修了

Question 01
なぜ、
東洋建設を選んだ?

学生時代に土木、特に海の構造物周囲の地盤が波や流れで削り取られる「洗掘」の現象解明に取り組みました。東洋建設には学部4年生の時、現在勤務する鳴尾研究所にインターンシップの実習生として参加し、長期間の研究業務に携わることができました。インターンシップ期間中に、充実した研究所の実験設備や現場における高い技術力を知りました。また私が専攻していた研究テーマが、東洋建設の強みである海洋土木と親和性があり、学んできた知見を活かせると思い、入社を決めました。

Question 02
これまでどんな現場で
仕事をしてきましたか?

鳴尾研究所が持つ実験設備を用いた実験業務を担当してきました。実験業務は大きく分けて二つあります。一つ目は洋上風力発電に関する業務で、研究所では設置海域での基礎の施工性や波・風などの外力に対する基礎の安定性についての検討実験を行っています。二つ目は、主に地震や津波のような災害を対象とした研究業務です。地震の発生に伴う液状化や土砂の移動は、現状、未解明な部分が多く、これらの現象の解明を目的とした実験を実施してきました。

Question 03
現在の仕事と
ミッションは?

洋上風力発電の基礎には二つの方式があります。比較的水深の浅い海域に採用される「着床式」は、風車の支柱と基礎が一体となって海底まで到達しており、下部構造及び基礎により風車を安定させるもの。水深の深い海域に適用される「浮体式」は、風車と下部構造物を海洋に浮かべて、海底の基礎と係留索により位置を保持する方式です。私は主に「浮体式」の研究を担当しています。遠浅でない日本においては、「浮体式」が適する海域が多いです。この技術を確立することがミッションの一つです。

Question 04
これまでに
印象に残っているエピソードは?

最も印象に残っていることは、研究所と実海域の両方を含む洋上風力に関する実験業務です。洋上風力は、当社が成長ドライバーとして掲げている分野で、また再生可能エネルギーの中でも世界的に大きな潮流となっている最先端の開発事業と言えます。当社は「着床式」分野で、低コスト化、適地拡大に貢献する「サクションバケット」技術の施工法確立を進めています。「浮体式」では、国内では実証実験の実績がない「TLP(Tention Leg Platform)」と呼ばれる係留技術の開発に取り組んでいます。これらについて研究所では模型実験を行っています。また、「着床式」「浮体式」いずれにおいても、洋上風力事業本部が実海域での実証実験を実施しており、私も研究員として参加しました。その時の研究所とは異なる環境での実験風景とその成果は強く印象に残るものとなりました。

Question 05
この仕事の
やりがいは?

研究所での実験は、準備から実験の実施、データの整理まで、ほとんどの工程を所員で行っており、多くの時間や労力が必要となります。そうした実験が、計画通りに実施できることや、予想通りの結果になったときに研究者として大きな達成感が得られます。それとは反対に、研究とは、未知の事象に取り組むものなので、失敗することもあれば、予想通りの結果にならないこともあります。そんな時こそ、失敗の原因は何か、どのように改善したらうまくいくか等を考えて成功に導いたときは、特に達成感がありますね。また、得られた研究成果を学会で発表することにも取り組んでおり、学問的な面で会社に貢献できることにもやりがいを感じています。私は、主に洋上風力に関する実験業務を行っているので、先輩方に所内で「洋上風力といったら牧野だ」と言われた時は嬉しかったですね。

Question 06
将来、
どんなモノを
つくってみたい?

現在実施している洋上風力に関する業務や、地震や津波の地盤防災の研究を継続して行い、多くの成果を出していきたいと考えています。それらが環境負荷の低減や防災・減災の実現に必ず寄与していくと信じているからです。また、近い将来に起こるであろう、洋上風力の実際の施工現場において、想定外の事象が発生した際に、研究所の人間として、経験や得られた知見を活用して原因や対策を考え、施工現場に貢献したいと考えています。

Question 07
私が考える
東洋建設の魅力!

施工業務・研究業務に共通して言えることは、計画や課題などの物事に対して深く考えて実施しなければならないので、自分自身の能力がとても培われるということです。また、研究所の特徴の一つに「自主研究」があります。これは会社・研究所として取り組む研究テーマ以外に、自分発信で取り組む研究のことです。若手であっても自分で実験を組み立て、未知の分野を解明していくなど、研究者にとってやりがいのある環境で、とても魅力的だと感じています。

Question 08
学生の皆さんへのメッセージ

鳴尾研究所は、実は当社発祥の地でもあります。「鳴尾浜」と呼ばれる区域を埋立造成したのが、東洋建設の事業の始まりでした。そうした歴史的な場所にある当研究所では、ビーム型・ドラム型2種類の「遠心力載荷装置」をはじめ、長水路・大型水槽など充実した実験設備が整備されています。大学で学んだ知識を活かした仕事がしたい、研究業務や開発に携わりたいという方は、ぜひ、この鳴尾研究所で働くことも検討してみてください。大変なことも多いですが、成功した時の達成感は大きく、とてもやりがいを感じることができますよ。

Oneday
Schedule

  • 8:30

    出社、更衣、メール確認等

  • 8:45

    ラジオ体操、朝礼

  • 9:00

    洋上風力模型実験の準備

  • 10:30

    実験実施

  • 12:00

    昼食

  • 13:00

    午前中の実験データの整理

  • 15:00

    地震発生による液状化現象に関してWeb打ち合わせ

  • 16:00

    次回の実験計画を検討

  • 17:30

    退社

※上記スケジュールは一例。実験内容によっては、午前中に準備、午後から実験・整理、会議や打ち合わせ出席等の日もある。

Column

インドアもアウトドアも楽しんでリフレッシュします!

日によって活動が異なるので、インドア、アウトドアのどちらも楽しみ、リフレッシュするようにしています。自宅ではテレビをみたり、読書をしたりして時間を費やすことが多いですね。外出する日は、大阪にも神戸にも近い場所に住んでいるので、気分次第でどちらかに買い物に行きます。また、健康維持のため、30分の徒歩通勤、時間をみてランニングすることも生活に組み込んでいます。入社してから車を買ったので、近場のドライブスポットにも出かけたいと思っています。

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