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明日をつくる
社員たち
大賀 智史
総合技術研究所 研究統括部
美浦研究所 維持管理研究室
2022年入社
理工学研究科 建設工学専攻修了
大学院では鉄筋コンクリートの劣化、特に鉄筋の腐食に関する研究を行っていたこともあり、構造物の耐久性や維持保全に関わる業務に興味を持ったため、建設会社の研究所で働きたいと考えるようになりました。就活では、東洋建設も含め数社ほど研究所の施設見学をさせていただきましたが、その中で東洋建設の研究所が一番風通しの良い社風であると感じました。この研究所であれば世の中のニーズに沿いつつも、時には技術やノウハウなどのシーズにもチャレンジすることができ、自分の力を最大限に発揮できるのではないかと思い入社を決めました。
大きく分けると研究開発と現場支援の2つです。研究開発業務では、さまざまな研究テーマに取り組んでいます。たとえば今注目されているコンクリート構造物の低炭素化、構造物の健全性を評価する手法の開発、およびコンクリート構造物の補修・補強に関する独自技術の開発など、土木・建築の垣根を超えた、幅広いテーマに携わることができています。現場支援では、実際の施工現場で発生する課題を解決するのが主な業務です。現場で起こるリアルな状況や施工管理担当ならではのニーズを直接肌で感じることができ、非常に勉強になっています。
現在、他社と共同で取り組んでいるのが、環境配慮型コンクリートです。これはコンクリートの材料であるセメントの一部を、高炉スラグ微粉末などの産業廃棄物に代替することでコンクリート製造に伴うCO2排出を大幅に削減するものです。この研究テーマについて、私が主体となって実験計画の立案、日程の調整、実験の取り仕切り等を担当しています。環境配慮型コンクリートを世の中で有効活用できるように、実験の中でその特性を把握することで、低炭素社会の実現に貢献することが私のミッションだと思っています。
ある現場で、構造物の品質に関する調査に対応したことは強く印象に残っています。まず、調査対象の構造物の健全性を評価する試験を現場から依頼されました。端的に言えば、現状を活かし補修するか、取り壊してゼロから作り直すかを試験で評価するということです。自分の測定の結果次第では工期や利益等々が大きく変わってくるので、非常に緊張しながら試験を実施したことを覚えています。
データを取ること自体も緊張しましたが、一番大変だったのは、エビデンスを明確にして、取得したデータを公正に評価した上で、その結果をしっかりと相手方に説明し、納得してもらうことでした。測定の結果、「補修」で品質が担保できると私は確証しました。その後、大きな手戻りは発生していないようで、自分が担当した仕事が実を結んだ手応えを感じました。また、この現場支援は上司と2人体制で対応したのですが、仕事ぶりを評価してもらい、「現場調査に連れてきて良かった」と言っていただいたことも非常に嬉しかったです。
まだまだ半人前で、知見が浅いことを痛感する毎日です。しかしそのような私のことを信頼し、2年目にしては幅広く責任ある仕事を多く任せてもらえていることに非常にやりがいを感じています。これでいいのかと悩むこと、もしかしてこのやり方は失敗だったのかもと思うこともまだ多いですが、ふとした時に「ちゃんとやれている」「よく頑張っている」などと先輩から声をかけてもらえるので、その言葉を糧として日々頑張っています。同年代に同業他社の研究所に勤めている知り合いが何人かいるのですが、話を聞いてみると私は本当に責任ある仕事を多く担当させてもらえているなと感じます。また、環境配慮型コンクリートのような地球温暖化対策に不可欠な、世界のこれからに影響を及ぼす可能性のある規模の大きな取り組みにも携われていることも大きなやりがいだと思っています。
会社の枠組みにとらわれない、業界全体を変えるような大きなことに挑戦したいと思っています。大学院生時代、自分が携わっていたある研究結果によって、JIS(日本産業規格)が改訂されたことがあったのですが、同じようなことをこの研究所の仕事を通じて実現してみたいです。そのためにはまず、自らの専門性を高めていくことが重要だと思っています。将来は「この分野であれば東洋の大賀に聞けば間違いない」と業界で言われるようなエキスパートになりたいです。他にも近い将来は、博士号の取得にもチャレンジするなど、自分自身を常に成長させたいと考えています。
若手が非常に多い点が東洋建設の大きな特徴です。20代の仲間が多いので、近い年齢で切磋琢磨しながら、時には相談に乗ってもらってお互いを高め合える、そんな環境が整っています。また、若手のときから、ある程度裁量を持って仕事を任せてもらえることも東洋建設ならではの魅力です。早い時期から多くの経験ができ、たくさんの知識を吸収できる環境が揃っている、本当に恵まれた職場だと思っています。
私自身もそうでしたが、会社で働くこと自体に不安や緊張も感じる方も多いかと思います。ただ当社の場合、周りにいる先輩・上司が必ず親身になってくれます。私も入社してから何度も先輩に助けてもらい、何とか仕事をこなしてきました。このように若手に手厚い、人情味のある会社という点が当社の非常に良い点だと思います。今度は私自身も全力でサポートしますので、これを読んでいただいている皆さん、ぜひ一緒に働いてみませんか。
8:00
出社。始業準備、メールチェック等
8:30
始業。週間の工程会議や研究室間の打ち合わせ
10:30
共同研究や社内資料の作成。実験準備や実験計画の作成
12:00
昼休憩
13:00
大学や他社との共同研究会に参加、議事録作成
15:00
実験。または明日の実験準備、資料作成など
19:30
退社
ヨクバリに何にでも興味を持って忙しい週末を過ごしています!
ジャンルを問わず、何かしらを鑑賞するため出かけることが多いです。スポーツや音楽ライブ、お笑い、演劇、美術館や博物館の特別展、水族館等々……。ノープランで偶然見つけた催し物に行くことも。お笑いライブを観に行った際、芸人さんにステージに呼ばれ、後に配信で公開されたこともありました。どちらかといえば、スポーツやライブなど声を出すことのできるものの方がストレス発散に直接繋がっているような気がします。最近陶器に興味を持っており、陶器市や陶器の特別展示に行くことが楽しみの一つになっています。