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明日をつくる
社員たち
豊澤 菜々彩
土木事業本部 機械部
2017年入社
制御情報工学科卒
学生時代は、プログラミングや機械加工を専攻しました。学校の求人票の中で偶然見つけたのが東洋建設でした。入社の決め手になったのは「人」。機械部は少数精鋭でまるで家族のようにお互いに信頼し合いながら仕事をしていることが、会社説明会で言葉の端々から伝わってきて、この人たちと一緒に働きたいなと思って入社を決めました。
興味のあった建設業界に、システムの開発運用を担う業務があることに驚き、自分が学校で学んだ知識が活かせるかもしれないと考えました。
入社後、機械部に配属され船舶の維持管理・技術開発業務からスタートしました。入社して5カ月後、地盤改良に使用される深層混合処理船「DCM8号船」の定期整備である造船所の監督業務を担当。一方、技術開発においては、総合評価による入札のための技術提案業務として、新たな各種システム開発や作業船の自動運転に取り組みました。並行して、新たなシステムを搭載した作業船を使用する地盤改良工事で施工管理を行い、現場の運営について学びました。
私が入社時に担当したDCM8号船が、再びドック整備に入る時期なので、現在はその準備を進めています。深層混合処理船「DCM8号船」は、軟弱土層とセメントなどの硬化材を混合し、化学的に固化させて軟弱地盤を改良するための設備を搭載しています。この設備の更新、施工方式変更の検討など、「DCM8号船」の設備更新を進める計画です。また、全国の海で作業する作業船のもとに出向き、技術提案履行をはじめ現場支援を行っています。
機械部と聞くと、ポンプやエンジンなどの機械の印象が強いと思われますが、機械だけでなくソフトウェア開発も重要な業務です。海洋土木案件の受注・落札に向けては、価格に加え技術提案も重視されるため、ソフト面も他社と差別化を図るポイントになります。私が取り組んだソフト開発の一つが、航行船舶総合安全監視システム。安全確保のために、施工区域周辺の航行船舶を一元管理監視するシステムで、信頼性の証となるNETIS(新技術情報提供システム)を取得することができました。技術提案履行支援は、実際に現場でこれら新しい技術を履行するための支援業務になります。さらに、発生する波が作業船に与える影響を予測する航跡波予測監視システムでは特許を取得。他にも、船舶情報を交換する、船舶自動識別装置「AIS」を用いた長距離針路予測システムを開発。「DCM6号船」の施工自動運転にも取り組みました。作業船による海洋土木の現場に新しい技術を導入したことで、作業の安全性を高めることに貢献できたと感じています。
東洋建設では、水底の土砂を掘削する浚渫(しゅんせつ)船、海底の軟弱地盤を改良する地盤改良船、重量物の吊り上げを行う起重機船等、10隻もの主要作業船を保有しています。その中でも2016年に建造した自航式多目的船「AUGUST EXPLORER」は、長期間の無寄港作業が可能で、建設作業のみならず調査業務や災害支援等、多目的に活躍できます。これらの船舶は全国の現場で作業しているため、私も全国の現場に出向き、さまざまな人と関わって仕事をしています。多くの人との触れ合いが楽しいですし、自分が開発したシステム、自分が整備した船舶が全国の現場で活躍していること、必要とされていることにやりがいを感じています。初めて作業船で沖に出たとき、怖いと思いながらも「この海が、これから私が仕事をしていく場なんだ」と強く胸に刻みました。今も、その想いを忘れずに全国の海を飛び回っています。
作業船での施工管理の高度化に挑戦していきたいと考えています。現場の課題やニーズをとらえ、キラリと光る技術を開発したいです。たとえば、安全で効率良い作業を実現できるシステムや仕組みの開発。また、引き続いて施工自動化の取り組みも推進し、ハードとソフトの両面から、新しい海洋土木のあり方を追求していきたいと考えています。一方、今後は後輩の指導や育成が求められると思います。後輩を育てられる人材に成長することも目標の一つです。
私のデスクは本社にありますが、働く場のメインは作業船が航行する海上です。沖に出ると、周囲は大海原。海以外に何もない景色は何度見ても感動します。会社自体の魅力としては、社内研修が充実しており、若手を育てることに力を注いでいること。研修はもちろんですが、若いうちから実際に仕事を任せて成長を支援する社風があります。資格取得に関しても費用面の支援があり、取得後も手当てが付くのが嬉しいです。住宅手当が手厚いのも多くの社員が感じている魅力です。
海洋土木に使われる作業船に関わる業務は、皆さんが想像する以上にスケールの大きな仕事です。しかも作業船が行う工事の多くは、港湾関連のインフラで、防波・防潮堤の築造をはじめ、人々の安全・安心の実現に直結するものが少なくありません。地震・津波など災害有事の際には第一線で被災地を支援することもできる会社です。さまざまな面で社会貢献を実感でき、そこにも大きなやりがいがあります。機械系だけでなく、多くの学生の皆さんに興味を持っていただきたいですね。
8:00
出社。メールチェック、当日の業務内容確認
8:30
各種業務(資料作成、現場からの問い合わせ対応)
10:30
作業船設備更新に関する打ち合わせ
12:00
昼食
13:00
外出。都内の機材保管場に向かう
14:00
各種機材の確認、ソフトウェアのアップデート
16:00
帰社。現場履行支援対応、機材手配、作業船設備更新に関する資料確認
18:00
退社
たっぷり休み、たっぷり遊んで、月曜からの仕事に備えます!
休日は、月曜日からの仕事に備えてたくさん寝て、体を休めることが一番のリフレッシュです。また私は3人姉妹で、姉と妹がいるのですが、彼女や姪たちと過ごす時間も、とても癒されます。趣味は音楽。時間を見てライブに出かけています。洋楽が好きで、メジャーアーティストが日本でライブをするときは足を運んで楽しんでいます。最近はK-POPも好きで、推しグループのコンテンツを楽しんでいます。