技術・ソリューション

ビーム型遠心力載荷模型実験装置

遠心模型実験では,1/N縮尺の模型地盤に地球の重力(1G)のN倍の遠心力を与えることによって,実物と同じ応力状態にすることが可能になります。鳴尾研究所では,1984年に民間企業としては世界で初めてビーム型遠心力載荷模型実験装置を導入して以来,海上における大規模埋立やシールドトンネル,耐震工法の開発など土木構造物の建設に要求される様々な技術的課題に対して遠心模型実験を実施してきました。現在も必要なパーツの高度化を図り続けており,様々なニーズに対して柔軟な対応が可能です。

ビーム型遠心力載荷模型実験装置

装置の外観,ビーム模式図,実験土槽とその周辺設備

模型実験例

主な仕様

特徴

  • 遠心力載荷により、小型模型でありながら実物と同じ応力やひずみを再現することができる。
  • 模型の縮小により実験に要するコストや時間の縮減が可能
  • レベル2、長周期、長時間といった各種の地震動に対応できる振動装置を利用した振動台実験が可能
  • 高速度カメラによる観察や各種計器による測定により、地盤―構造物の全体系の変状把握が可能