技術・ソリューション

播種シートによるアマモ場造成法

内海の沿岸砂泥域に生育するアマモ場は、魚介類の幼稚仔が成育する場を提供し、水域環境の形成に重要な役割を果たします。このアマモ場を造成・再生するために当社が開発した「播種シートによるアマモ場造成法」は、アマモ場を造成できる確度の高い技術です。明石市の東播海岸・谷八木地区地先海域に敷設した播種シートにより、10年以上にわたり安定したアマモ場が造成できました。

播種シートによるアマモ場造成法

左:アマモ場と播種シートの構成,右:造成海域とシート敷設位置

造成アマモ場での発芽生育数の変化

海底に敷設した直後の播種シート

特徴

  • 播種シート工法は、ほかのアマモ場造成技術に比べてダイバーの水中作業が少なく、造成コストを大幅に低減できます。
  • 播種シートは生分解性不職布とヤシマットでアマモ種子を挟み込んだもので、環境に負荷を極力与えない素材でできています。
  • ロール状に製作した播種シートは、大型のものは作業船で、小規模のものはダイバーが人力で海底まで運搬し、展張、固定します。
  • 全国30を超える海辺で使用されているほか、小学校の総合学習の一環として行われているアマモ場再生活動にも採用されています。