技術・ソリューション

サクションバケット基礎(マルチタイプ)実証実験

【土槽実験(貫入引抜特性検証)】
モノタイプ実験と同様に、バケット内部の注排水による貫入性を検証するとともに、個々のバケットの排水量を調整することで傾斜を制御し鉛直に貫入させる実験をおこないました。

【水理模型実験(洗堀特性検証)】
マルチタイプは近接して複数の脚が海底に設置されるため、モノタイプのような単脚式基礎と比べて基礎回りの水流が複雑となり、洗堀現象に対して互いに影響を及ぼし合うことが懸念されます。こうした洗掘特性を把握するため、水理模型実験をおこないました。

【現地実証実験】
室内土槽実験を経て、より大スケールの模型試験体の施工性を検証すべく、実海域にて想定実機比1/5程度のサイズのサクションバケット試験体(マルチタイプ)の実証実験を行いました。
マルチタイプは個々のバケットの排水量調整により貫入量を独立して制御できるため、洋上風力基礎として要求される鉛直精度に対して、十分な制御能力を有する構造形式であることを確認しました。

サクションバケット基礎(マルチタイプ)実証実験