技術・ソリューション
低天端有脚式離岸堤 バリアウィンTー越波低減型
直立護岸の前面に消波工(異形ブロック)を設けた消波護岸は、入射波の周期が長い場合に斜面の遡上効果が大きくなり、越波が増大する場合があります。そのような形式に対しては、消波工を護岸から離して設置することで越波を低減することができます。しかしながら、遊水部内の平均水位が上昇するといった問題があります。この消波工に代わりバリアウィンTを設置することで、遊水部の水位上昇を抑え、高い越波低減機能を発揮します。
数値シミュレーションから得られた低減効果
越波低減効果:離岸距離(設置水深)と入射波高の特性を考慮することで、H0’/L0=0.02未満、0.02~0.03,0.03以上に対して、hm/H0’=1.0,0.8,0.6の位置(砕波帯)に設置することで、従来の異形ブロック消波堤の場合よりも高い越波低減効果を得ることができます。
特徴
- 従来の異形ブロック消波堤の場合と同等以上の越波低減効果を発揮します。
- 堤体の位置が砕波帯内となる場所に設置することで、より高い越波低減効果が得られます。
- 遊水部を有する消波工付き護岸で問題となる遊水室内の平均水位上昇を抑えることができます。