技術・ソリューション
東洋津波リスクマネージメントシステム TECS-TRM
東洋建設では津波対策の立案に向けて、三次元津波流れ発生装置(T-TUFGEN3D)や、ドラム型遠心載荷津波水路(T-DUCTUSS)など、最高水準の模型実験技術を駆使した津波リスク管理だけにとどまらず，津波発生・伝播・遡上シミュレーション(T-TOPPRS)や津波波力計算と構造物地盤応答解析の連成解析などの数値解析技術を相互に補完しあうことにより、SOWASコンセプトを考慮したより高精度なシミュレーションを実現し、他に例を見ない高性能な手法を提供します。さらに、SOWASコンセプトを実現する新たな数値解析手法の開発にも取り組んでいます。
Soil-Water-Structure(SOWAS) Concept
当社では、模型実験技術と数値解析技術を有機的に結合し，津波による被害の推定から、防災、減災構造物の提案までを網羅する、津波リスクのマネージメントに役立てています。私達の暮らしの安全を守る防波堤や護岸など構造物が健全であるかを判定するためには、波浪と構造物、地盤の力学的全体像を評価するSOWASコンセプトが重要です。
特徴
- T-TOPPRS（津波発生・伝播・遡上計算プログラム）で津波が波源から海域を伝わって海岸に達し、陸上に遡上するまでをシミュレートします。
- T-TUFGEN3D（3次元津波流れ発生装置）で津波に伴う強力な流れを平面水槽に再現します。
- T-TARB3D（津波造波水槽）は長周期規則波や孤立波で平面水槽に津波を再現します。
- T-TARF2D（津波造波水路）は超大ストロークの造波装置により大縮尺で津波を再現します。
- T-DUCTUSS（ドラム型遠心津波水路）では遠心力場の津波実験で小型模型でありながら実規模サイズの挙動を再現します。
