技術・ソリューション

機械式脱水工法 サイプレス工法

従来の機械式脱水工法では、搬出される脱水ケーキは廃棄物とされてきました。「サイプレス工法」は、新開発の圧搾機構により泥土を効率よく脱水し、再利用基準に見合った強度を得ることができるため、浚渫底泥や建設発生土の再利用が可能となりました。

機械式脱水工法 サイプレス工法

サイプレスは一次脱水工程として、閉じられた濾室のなかに、ポンプにてスラリーを打ち込みます。濾布をとおして濾水が外部に排出されます。
一次脱水工程後半では、濾水流量が少なくなり、脱水効率が低下します。そこで油圧ジャッキを用いた二次圧搾により、短時間で効率的な脱水を行います。
その後、油圧ジャッキを戻し順次脱水ケーキの排出を行います。ケーキ強度は、建設発生土の再利用基準を満足します。

特徴

  • 新開発の圧搾機構により、有機成分を含む含水比の高い難脱水性泥土の減容化・強度増進が可能です。
  • 従来のフィルタープレスと比較して約半分の脱水時間で同等以上の強度発現が可能なため、施工効率が大きく向上します。
  • 従来のフィルタープレスと比較して同じ脱水時間で2倍超の強度(コーン指数)を実現。建設発生土の再利用基準値に達することで、リサイクルが可能となりました。