技術・ソリューション
コンクリートの初期養生工法「GETTキュア」 (NETIS番号:CBK-140003-A)
GETT(Gel Wet Toyo Tokai Curing)キュアとは、従来の湿潤マット等による養生を行う前(コンクリートの打込み後)の極初期材齢に生じる、コンクリート上面の初期ひび割れや表層部の品質低下を抑制することを目的として考案した工法です。当該工法の原理は、コンクリートの上面に生分解性ゲルの層を形成することにより、ゲルに含まれる水が先行して乾燥し、ゲルが残留している期間は、コンクリートの表層部の乾燥が抑えられるため、初期ひび割れや品質低下が抑制されます。
特徴
- 生分解性ゲルは、CMCに電子線やγ線を照射し、分子鎖に橋かけを形成した材料で、形状保持性や吸水性に優れます。
- ごく初期材齢の乾燥に伴うコンクリート表層部の強度低下を抑制できます。
- コンクリート表層部の緻密化により、透気係数が小さくなり、耐久性が向上します。
- ごく初期材齢におけるコンクリートの収縮ひずみが小さくなるため、初期ひび割れの発生を抑制できます。
- 植物由来の材料を原料としているため、その生分解性により、環境への負荷が少なく安全です。