技術・ソリューション

一体型複合遮水シート工法 (港湾関連民間技術の確認審査・評価事業 認証番号06006)

廃棄物最終処分場の遮水構造として、二重遮水シート間に遮水性中間保護層を形成する二液常温硬化型ポリウレタンを注入するものです。材料の良好な注入性により空隙のない遮水性中間保護層が形成でき、ポリウレタン硬化後の性能は遮水性、可とう性(地盤変形追随性)、耐薬品性に優れ、遮水シートと同等のせん断強度を有しています。
従来の遮水シート工法では避けることができなかったシートや接合部の破損や欠陥の可能性を限りなく低くした一体型複合遮水シートは、遮水性の高い中間保護層と二重遮水シートを一体化させた三重遮水構造となっており、鋭利な金属がシートを貫通した状況で30kPaの水圧を負荷しても漏水しない能力を有しています。ポリウレタンのゴム弾性によって中間保護層が異物と密着して漏水を防ぐため、異物が貫通しても漏水しないことは一体型複合遮水シートの重要な性能のひとつといえます。
一体型複合遮水シート工法 (港湾関連民間技術の確認審査・評価事業 認証番号06006)

特徴

  • 充分な可とう性を有する遮水性中間保護層により、地盤変形に追随しながら遮水性を保持できます。
  • 遮水性中間保護層の優れた遮水性能(透水係数:10-12cm/s以下)と材料強度を有しています。
  • ポリウレタンの良好な充填性により、シートなどに存在する欠陥を修復できます。
  • 遮水性中間保護層は打ち継ぎが可能で、打ち継ぎ部は一般部と同等の性能を有しています。
  • 耐久性、耐薬品性および耐候性に優れ、異物による破損後も持続する遮水性能を有しています。