技術・ソリューション - 建築技術

CG CG:Computer Graphics

~ 表情とディティールを突き詰める ~

BIMプロセスに高度なCG技術を融合することで工事着工前から竣工までの間、に設計内容の詳細を的確に把握することが出来ます。革新的なデジタル技術を設計施工プロセスに積極的に採用することで、完成後の仕上材をフォトリアルに表現することが可能となります。実際に使用する商品の素材を高度な技術でCGに取り込むことで、きわめて正確な仕上がり状態を表現することができます。
また、CGアニメーションによる空間認識と仕上げ確認は、発注者をはじめとするプロジェクト関係者間での意思疎通を図るツール・コンテンツとして非常に大きな役割を果たします。

施工レベルのBIMモデルによる表現技術

完成後の表情を詳細かつ正確に表現することで意思決定の迅速化と高い次元での顧客満足度向上を実現しています。
施工レベルでモデル化されたBIMモデルを利用することで正確なサイン計画を検討できます。

施工BIMプロセス段階で昇降機メーカーとBIMモデルを共有することで施工レベルで納まりや仕上の検討ができます。
配光データ(IES)による照度設定により完成後の「明るさ感」も忠実に表現できます。

開口部から差し込む昼光を考慮した照明解析により、完成後の「明るさ感」を正確に表現できるため、バランスの優れた精度の高い照明設計検討を実施することができます。

完成後の表情を詳細かつ正確に表現

~ 設計から運用までシミュレーション ~

CG/BIMプロセスは、建築以外の設計プロセスにおいても有効な可視化手段です。詳細な3次元化によりプロジェクト関係者間での迅速な合意形成と意思決定期間を大幅に短縮することが可能となります。設計図に基づく詳細なモデル化と忠実なカラー表現(色相、彩度、コントラスト、反射等)は、洋上での作業の安全確保のための視認性の検討やスタイリッシュな形態、表情を確認・検証するために役立ちます。


建築以外へのBIMプロセスの適用例

カラーパターンシミュレーション

完成時のAUGUST EXPLORER

3Dプリンター

モデルデータを3Dプリンターに転送し、模型製作やダイキャスト用金型を製作

わかりやすい説明資料

3Dリアリティモデルの作成は、船舶就航後の運用等を説明する補足資料としても活用されます。
港湾整備をはじめとする様々な海洋作業は、厳しい自然条件の中での作業となるため、わかりやすい資料での説明が求められます。

運用イメージ

AUGUST EXPLORER主要諸元

船体寸法 全長89.9m、幅27m、深さ:5m
最大吊能力:500t
最大積載荷重:3,500t
最大搭載人員:52名
総トン数:4,831t
最大航海速力:約12ノット
DPS:潮流2ノット+風速15m
(全方向に対応)
推進装置:全旋回式1,417kW×2基
バウスラスター:昇降式全旋回式590kW×2基
補助スラスター:トンネル式330kW×1基
航行区域:近海区域(非国際)

※ 東洋建設株式会社が建造を進めてきた、自航式多目的船 AUGUST EXPLORER 完成:2016年8月31日