技術・ソリューション - 建築技術

東洋建設式RCS接合構法 TOYORC-S

本構法は、圧縮力に優れたRC造の柱に、軽量で引張力に優れたS造の梁を接合することで、RC造より長大スパンが可能で、 S造より柱の剛性が高く揺れ難い、S造とRC造の利点を合わせ持つハイブリットな構法で、物流施設・生産施設・商業施設な どに適しています。

本工法は前田建設工業・錢高組の3社の共同研究により開発した構法で、(財)日本建築総合試験所の建築技術性能証明 (第08-13号 改3(2015年5月19日))を取得しています。

特徴

  • 長スパンに有利なS造の梁で柱スパンを大きくできるため、物流施設・生産施設・商業施設などの広い空間を要する建物に適しています。
  • 柱梁接合部の形式は、施工性に優れた鋼板で接合部を被覆する「ふさぎ板形式」と、建物外周に鋼板が露出しない「せん断補強筋形式」があります。
  • 柱コンクリートは最大でFC=60N/mm2(接合部は48N/mm2)、柱主筋にはSD490の高強度な材料まで使用することが可能であり、積載重量の大きな建物にも適しています。
  • 接合部の上下にバンドプレートを設けることで接合部の構造耐力が向上させ、接合部の断面を小さくすることができます。
  • 床梁に段差を設けることや、梁を偏芯させることが可能なため、お客様のニーズに合わせ た設計ができます。
  • 従来工法では、十字形に組立てた大梁に4分割したふさぎ板を大梁と接続していましたが、ふさぎ板の上下に通しダイヤフラムを取り付け大梁と接続することにより、柱梁接合部の鉄骨加工を簡素化することができます。※1

施工実績

  • ●ロジスクエア春日部(物流倉庫)