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新造グラブ浚渫船「拓海」の完成披露見学会を開催しました

 東洋建設株式会社(代表取締役社長 武澤 恭司)並びにタチバナ工業株式会社(代表取締役社長 本杉 成美)は、2018年12月7日に香川県高松市のG地区岸壁におきまして、全旋回式グラブ浚渫船兼起重機船「拓海(たくみ)」の完成披露見学会を開催いたしました。

 

「拓海」の全景

 

 当日は、地元の方々や当社の協力会である東洋会会員企業など、約160名が完成披露見学会に参加いただきました。

 

 見学会では、本船建造時のキーワードである「環境性能」「生産性向上」「社会的要請」を中心に設備等の説明を行いました。

 「環境性能」の特徴には、ハイブリッド式浚渫機と蓄電システムなどがあげられます。ハイブリッド式浚渫機は、バケットの巻き下げ時の回生エネルギーを巻き上げ時に利用することで、巻き上げ能力と燃費効率のアップを両立しました。また、蓄電システムでは作業船において初めて船内の主要電力、燃料使用量等をリアルタイムで視認することができる電力モニターシステムを搭載しており、「作業船を見える化」することでCO2や燃料の削減などに寄与します。

 「生産性向上」では、レーザスキャナ技術を応用した当社独自の3Dバケットモニターにより、浚渫工事の見える化を図るなど、ICT技術導入することにより生産性を向上させています。

 「社会的要請」につきましては、女性監督員や女性職員の増加を踏まえ、女性専用室を設けたほか、階段勾配の見直しなど労働環境の向上を図りました。

 また、見学会には地元の和光こども園の子どもたちや父兄をお招きしましたが、見学会の前に子どもたちや父兄による和太鼓の演奏が行われました。また、招待されたことに対する感謝の気持ちを大きな声で子どもたちが発表するなど、大いに会場を盛り上げていただきました。子どもたちは船やグラブバケットの大きさに驚くとともに、操作室に表示されるデータやスイッチ類に興奮を隠せない様子でした。

 

 建設業界では、働き方改革や生産性向上が重要なテーマとなっています。当社グループとしましては、建設産業を魅力あるものとして次世代へとつないでいくためにも、このような取り組みを続けてまいります。

 

国内最大級の30㎥大開口バケット

操船室内のモニター類

蓄電システムのモニター。状況が一目瞭然

女性専用室にはバス・トイレや乾燥機も完備

園児による和太鼓演奏(1)

園児による和太鼓演奏(2)

説明を受ける参加者

園児たちも見学しました