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海洋開発と海岸工学の2分野での受賞は史上初!
当社研究員が土木学会「海洋開発論文奨励賞(2024年度)」を受賞

 東洋建設株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役 社長執行役員COO:中村 龍由)は、増田 和輝(総合技術研究所 鳴尾研究所 研究員)が、公益財団法人土木学会の論文集である「土木学会論文集Vol.80, No.18 (特集号「海洋開発」)」(2024年9月、J-STAGE掲載予定)において「海洋開発論文奨励賞(2024年度)」を受賞したことをお知らせいたします。
 「海洋開発論文奨励賞」は、今年度から制定され、海洋の開発保全の向上に貢献されると期待される優れた40歳以下の若手研究者に授与されるものです。
 増田研究員は、AIによる波浪予測に関する論文で「海岸工学論文奨励賞(2022年度)」も受賞しています。土木学会における海洋開発と海岸工学の2分野での受賞者は初となります。

「第49回海洋開発シンポジウム(2024)」で行われた授賞式の様子

受賞スピーチの様子

 

【海洋開発論文奨励賞(2024年度) 受賞論文について】
・論文主題:増田 和輝,辻本 剛三,神田 泰成,金澤 剛
Physics-Informed Neural Networks による一様勾配斜面における波の伝播モデリング
・受賞者:増田 和輝
・概要:近年、海岸工学や海洋学では、機械学習や深層学習などのAIが注目されていますが、信頼性やデータの確保に問題があります。本研究は、これらの問題を解決するための基礎研究として、Physics-Informed Neural Networks (PINNs)を利用した波の伝播モデルを開発し、その適用性と学習手法を検討しました。その結果として、従来の数値シミュレーションよりも高速かつ精度良く推算が可能であることが確認されました。この研究結果は、AIの信頼性向上、リアルタイムのシミュレーション、デジタルツインなどへの応用が期待されます。

 

 当社は今後もさまざまな研究開発を通して、海洋の開発保全の向上に寄与してまいります。

 

 

 

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経営戦略グループ 広報部
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