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「土質系遮水材HCB-F」が底面遮水に採用されました

 東洋建設株式会社(代表取締役社長 武澤恭司)は、管理型廃棄物最終処分場(以下「処分場」)の底面粘性土遮水層の埋戻材に「土質系遮水材HCB-F(ハイブリッドクレイバリア-フライアッシュ)※1」を提案し、採用されました。

 

 HCB-Fは、フライアッシュを主材とした変形追随性の土質系遮水材で、これまで処分場の側面遮水工としての使用実績がありましたが、以下の工事で鋼管杭の引抜箇所の底面粘性土遮水層を現状復旧するための埋戻材として採用され、施工が完了いたしました。

○ 平成29年度 東京港鋼管杭撤去工事

(施工場所:東京都江東区青海地先)

○ 平成29年度 廃棄物埋立地盤における杭引抜試験工事

(施工場所:兵庫県尼崎沖最終処分場管理型区画)

 HCB-Fの配合は、2016年5月に取得した一般財団法人沿岸技術研究センターの港湾関連民間技術認定(第15002号)に示した標準配合※2としました。海水で練り混ぜることができ、海域に築造される処分場での適用が容易なものであり、かつ透水係数はk=1×10cm/s以下と、粘性土層で一般的に求められる性能を十分に満たしており、また締固めが不要であることから打設後速やかに遮水性能を発揮します。

 今回の実績は、処分場の底面遮水工としての遮水粘性土層の代替人工材料として適用できることを示すものであり、今後の同種工事における汎用性ある建設材料として一層の活用が期待できます。

 当社は、これからも処分場の建設・管理技術を研究開発し、円滑な資源循環社会の実現にむけて貢献してまいります。

 

※1 特許第6341818号(平成30年5月25日登録)

※2 配合(遮水材1m3あたり)
  フライアッシュ約700kg、ベントナイト175kg、セメント73kg、繊維材を体積比で0.6%混合

以 上

 

 

PDFはこちらでご覧いただけます

https://www.toyo-const.co.jp/wp/wp-content/uploads/2018/07/20180725-2c.pdf

 

問合せ先 東洋建設株式会社

土木事業本部技術営業部

電話 03-6361-5463