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東洋建設株式会社(代表取締役社長 武澤恭司)は、今年1月完成の東京都千代田区のテナントビル(フレンドビル:千代田区永田町)を設計施工し、当社として初のZEB Readyを達成しました。同時にこの建物は千代田区の低炭素建築物助成制度においてテナントビルとして早期適用された物件でもあり、重ねて記念すべき実績となりました。
当社は今後もZEBをはじめ様々な環境系第三者認証の取得を視野に、建設技術の構築に努めることで、脱炭素社会の実現に貢献してまいる所存です。
ZEBとは?
ZEBとはNet Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略称で、「ゼブ」と呼ばれます。快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物と定義されており、以下の4種類に分類されています。
フレンドビルの特徴1 テナントビルとして希少なZEB Readyを達成
昨今、世間のエネルギー問題やESG投資への関心の高まり等から、ZEBの取組みが見られるようになりました。しかし、中規模テナントオフィスビルにおけるZEBの取組みは未だ少ない状況です。
2016年以降に住宅性能評価・表示協会に登録された約20万件(2021年12月末時点)のうち、都内の事務所ビルでZEB Ready以上の評価を取得している中規模ビルは20件と、ごく僅かでありますが、今回完成したフレンドビルはテナントオフィスビルとして建物で消費する一次エネルギーを50%削減し、ZEB Readyを達成しました。
フレンドビルの特徴2 千代田区低炭素建築物助成制度による補助金を申請中
千代田区低炭素建築物助成制度は2020年度に改正され、テナントビルもその制度の対象となりました。フレンドビルでは、制度改正後、間もない時期の事業であったため、前例の無いテナントビルにおける当制度の活用について千代田区と何度も協議を重ね、給付決定通知をいただきました。
この制度では上限額を1,000万円として、年間のCO2削減量1t当たり25万円の補助を受けることができます。設計時のCO2削減量は約115tであり、上限額である1,000万円の補助金を申請中です。