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東洋建設株式会社(代表取締役社長 大林 東壽)の美浦研究所は、土木・建築関連の研究所として美浦村(茨城県稲敷郡)で1994年に本格始動してから、今年で30年を迎えることとなりました。これを記念して、2024年5月16日に学士会館(東京都千代田区)において、美浦研究所創立30周年特別記念講演会を開催しました。
講演のテーマを「コンクリート構造物と環境との調和」とし、土木・建築両分野の第一人者である濱幸雄教授(室蘭工業大学環境科学・防災研究センター)と岩波光保教授(東京工業大学環境・社会理工学院)にお願いしました。両先生におかれましては、長年にわたり美浦研究所へのご指導とご支援を頂いており、今回のご講演もご快諾いただきました。当日は産官学の関係者、マスコミ各社など、合わせて約120名の会場参加者と約40名のオンライン参加者がありました。
冒頭、平田副社長から「この10年を振り返り、これまでの研究テーマに加え、SDGs(持続可能な開発目標)やDX(デジタルトランスフォーメーション)などテーマの多様化が顕著になっている中、建設業も働き方改革が求められ、研究開発においても、効率性を求められる時代となった。美浦研究所では、土木・建築両部門に協力して効率的に研究開発を進めていけるものと考えており、更なる躍進を期待している」と挨拶がありました。
続いて、末岡美浦研究所長から「この10年のあゆみ」と題して研究所の概要と活動内容についての変遷を述べられました。また「世代交代と変革への対応が求められ、人財育成と異業種間の協働が必要」と呼びかけました。
この後、濱幸雄教授から「寒冷環境とコンクリート性能」と題して、寒冷環境下でのコンクリート施工とコンクリートの耐凍害性について、寒冷地での施工であっても、適切なコンクリートの配合選定と初期養生を施すことで、凍害に強い耐久性のある構造物ができることをご講演頂きました。続いて、岩波光保教授からは「港湾コンクリート構造物の環境負荷軽減に向けた最近の取組み」と題して、港湾分野におけるi-Constructionの推進やコンクリート構造物のプレキャスト化の取組みについてご講演頂きました。
講演会後に開催した祝賀会にも多くの方にご参加いただき、開会挨拶では大林社長から、美浦研究所への期待と、出席者の皆様への感謝の言葉が述べられました。祝賀会では参加者間での活発な交流も見られ、盛会のうちに幕を閉じました。

開会挨拶(平田副社長)

ご講演(濱先生)

ご講演(岩波先生)

この10年のあゆみ(末岡所長)

祝賀会挨拶(大林社長)

記念撮影(美浦研究所職員)