基本的な考え方
建設現場では、建物、構造物等の施工や解体過程において様々な建設廃棄物が発生します。東洋建設は、循環型社会の構築に貢献すべく、建設副産物の4R※推進により廃棄物の削減および再資源化を進め、最終処分量の縮減に努めるとともに、再資源化できない廃棄物の適正処分を徹底しています。また、広域認定制度の積極的活用や、材料の搬入における規格寸法材やプレカット材の採用により、廃材の発生削減に努め、サーキュラーエコノミーの実現に貢献します。
※ Refuse、Reduce、Reuse、Recycleの4つの言葉の頭文字をとった、ごみを減らす取り組みのこと。それぞれの意味は以下の通り。
- Refuse(リフューズ): ごみになるものを使わないこと。
- Reduce(リデュース): ごみの発生を減らすこと。
- Reuse(リユース): 繰り返し使うこと。
- Recycle(リサイクル): ごみを資源として再利用すること。
廃棄物削減と自然再興に貢献
—副産物を材料にした岩礁性藻場造成用着生基盤材「REALブロック」
水産加工場などから大量に発生する貝殻(カキ,ホタテ等)は、一部は有価物として養殖礁や飼料、土壌改良材等に使用されていますが、多くは大量に山積みされたまま放置され、殻に付着した有機物の腐敗による環境への悪影響が懸念されています。
一方で、我が国沿岸では、各地で磯焼けの拡大が問題となっています。
東洋建設は、未利用で放置された貝殻等の有効利用の推進策、そして磯焼け対策に貢献するため、貝殻等を材料として活用した藻場修復保全技術(REALブロック)を保有しています。
REALブロックは、細かく粉砕した貝殻等を主原料とする岩礁性の藻礁ブロックです。REALブロックは、表面がポーラス形状(細かい穴が空いた形状)を有しており、海藻が着床しやすい構造になっています。
また、REALブロックは、貝殻だけでなく、鉄鋼スラグや電気炉酸化スラグといった副産物も材料として製造できることから、廃棄物の削減、循環型社会の構築に大きく貢献できる資材となっています。
(上)REALブロック
(下)海底設置後のREALブロック
ブロックに着床した海藻



