基本的な考え方
東洋建設グループは、従業員一人ひとりの多様な価値観を受け入れる文化を構築することが、人財の能力が最大限発揮され、会社の活性化・成長に繋がると考えています。従業員が互いの性別や人種、国籍、宗教、障がいの有無等、異なる属性や価値観を認めあい、一人ひとりの能力が最大限発揮できる職場環境を目指しています。
女性活躍の推進
東洋建設グループは、DE&Iの推進において、女性活躍の推進を重要テーマに設定し、女性総合職の着実かつ継続的な採用に取り組んでおり、新卒採用者に占める女性比率を20%とする目標を掲げています。また、中期目標として、2030年度に女性管理職員数を35名以上とする目標を設定しています。このほか、結婚や育児等のライフイベントで離職し、キャリア継続を断念した従業員が離職事由を解消した際に再入社できる制度(カムバック制度)や、一般職から総合職への登用制度、女性用作業服の導入、工事現場の女性専用快適トイレの設置、男性職員に対する研修(女性活躍・生理等)の実施等、女性が活躍できる環境の整備に取り組んでいます。
女性の活躍推進に向けて-どぼジョブWG
「東洋建設どぼジョブWG」は、土木職・機械職の女性技術職員が安心して働き続けることが出来る体制の整備を目的に、2020年に発足しました。全国で活躍している女性技術職員が年に1回集合し、日頃の悩みや不安、近況などを共有しています。職場環境の改善策等の検討においては必要に応じて社内と協議するとともに、取りまとめた成果を発信しています。
どぼジョブWGによる活動によって、東洋建設グループでは、①女性用作業服の導入、②作業船内における女性乗船時の備品設置とマニュアル作成、③男性職員を含めた研修(女性活躍や生理研修等)が実施されています。
どぼジョブWGのメンバー
就業環境の支援
東洋建設は、従業員が仕事と育児や介護を両立し、安心して働ける環境の整備を目的に法定以上の制度拡充と利用促進に努めています。また、時差出勤制度・時短勤務制度・在宅勤務制度の利用で柔軟な働き方を可能とし両立を支援しています。
育児関連の支援制度
| 産前休暇産後休暇 | 出産する従業員は産前6週間前(多胎妊娠の場合は14週間前)から産前休暇を取得可能とし、出産後8週間を産後休暇としています。 | 
| 産後パパ育休 | 男性従業員は、育児休業とは別に、子の出生後8週間以内のうち4週間(28日)を限度に最大2回に分割にして取得できます。 | 
| 育児休業 | 状況により子が3歳(法定上は2歳)に達する日までの間で延長可能です。また、休業開始日より7日間を有給としています。 | 
| 育児時短勤務制度 | 子の小学校3年修了まで、1日の所定労働時間を短縮(始業・終業時刻の繰り上げ・繰り下げ)できます。 | 
介護に関する支援制度
| 介護休業 | 介護を必要とする者1人につき、通算186日の範囲内で取得できます。また、分割取得の回数に制限はありません。 | 
男性の育児休暇取得推進
男性の育児参加は、家族との絆の強化に加え、育児参加を通じて得る新たな視点を業務に活かすことで、生産性向上をもたらすといった効果が期待されます。
東洋建設では、男性の育児休暇取得推進に向け、育児休業、子女養育のための時短勤務等が取得しやすい環境の整備を進めるほか、育児休暇を一部有給で取得できる制度を導入しています。この結果、男性の育児休業および育児を目的とする休暇の取得率は、年々上昇しています。
男性が周囲に気兼ねなく育児休暇を取得するためには、職場の上司や同僚が抵抗感なく受け入れることが大切です。これは、誰もが働きやすい職場を整備することにもなります。当社は引き続き、対象者への取得推奨、職場内での理解増進に取り組み、男性の育児休暇取得を推進することで、より良い職場づくりに取り組んでいきます。
障がい者雇用の推進
東洋建設は、障がい者雇用の推進に継続的に取り組んでいます。雇用にあたっては、採用時の面接や定期的な面談で各々の持つ障がい・特性を把握し、雇用形態、業務内容等の用意に努めるなど、安心して働くことができる環境の整備に取り組んでいます。
キャリア採用
東洋建設では、土木・建築の既存事業強化に加え、洋上風力事業などの成長領域で事業を推進し、経営戦略をスピーディに実現するため、キャリア採用を継続的に実施しています。キャリア採用者数は、2023年度より新たな採用手法を導入することで大幅な増加を実現しました。キャリア採用に関しては、人財ニーズの多様化に対応するため、従来の枠組みに捉われない新たな雇用形態や制度の導入を検討しています。
シニア層の積極的活用
東洋建設グループは、2022年度に人事制度を刷新し、シニア職員(定年再雇用者)の給与水準の引き上げや人事評価制度の継続等で、従業員が定年後も意欲的に働ける制度を導入しました。今後についても、制度の継続的改善に取り組み、シニア職員が長年の職務で培った知識・ノウハウや経験に基づく能力を最大限発揮しながら活躍できる環境整備を続け、次世代への技術伝承を図っていきます。
外国籍従業員、外国人技術者の育成
東洋建設グループは、人財育成においてグローバル人財の育成を重要テーマとしていますが、これは多様性実現の観点からも重要です。東洋建設グループでは、国籍・人種などに左右されない採用を行っています。
フィリピン等海外事業所で現地採用した外国人技術者に対し、高度な施工技術の習得を目的として日本国内で実地研修を行い、国内外で活躍できる人財育成に取り組んでおり、研修を受講した人財は幅広い分野で活躍しています。今後も外国人技能者、技術者の育成を継続し、職務領域の拡大を図るとともに、洋上風力事業、海外建設事業といった当社の成長分野を中心に積極的に採用を進め、育成に取り組んでいきます。また、フィリピン現地法人では現地採用スタッフが経営・管理を担う中核人財に育ち、活躍しています。
社外からの評価
えるぼし認定 2つ星
えるぼし認定は、女性活躍推進法に基づく、一般事業主行動計画(事業主が従業員の仕事と子育ての両立を図るため、雇用環境の整備などを具体的に定める計画)を策定・届出を行った企業のうち、女性の活躍に関する取り組みの実施状況が優良な企業について、厚生労働大臣の認定を取得できる制度です。
東洋建設は、「採用」、「継続就業」、「管理職比率」など5つの基準のうち4つを満たし、上から二番目の2つ星の認定を受けました。
えるぼし認定 2つ星


