技術・ソリューション

土壌洗浄処理工法 MSW工法

油汚染土壌の処理技術には、焼却処理法や微生物処理法などさまざまな方法があります。しかし、焼却処理法は高コストで充分な設備と特殊技能者を必要とし、微生物処理法は低コストであるものの長時間を要し、付着力の強い重油や高濃度の油を除去できないなどの問題があります。
油汚染土壌を水で洗浄する土壌洗浄法である「ミキシング・ソイルウォッシャ工法」は、多段階の洗浄機構により、重油や高濃度の油を効率よく除去します。洗浄処理プラントは、攪拌装置、振動篩装置およびすすぎ装置という汎用機器で構成されているため、外部搬出や焼却処理に比して安価に施工できます。

ミキシング・ソイルウォッシャの洗浄機構は、攪拌工程、分級工程およびすすぎ工程の3段階処理で構成されており、これらの工程を一連で処理することにより、汚染土壌から油分を分離し浄化します。 ●攪拌工程 強制的な攪拌により土粒子表面の油分を剥離します。 ●分級工程 粗粒分と油分の付着した細粒分に分級します。 ●すすぎ工程 粗粒分を清浄水ですすぐことにより残留油分を分離します。

土壌洗浄処理工法 MSW工法

特徴

  • 油汚染土壌を汎用機器を用いて水洗浄するため、外部搬出処理および焼却処理に比して安価です。
  • 砂礫から粘性土まで適用できます。(粘性土の構成比率が多い場合は、適用できないことがあります。)
  • 浄化された粗粒分は埋め戻しなど、有効利用をはかることができます。
  • 高濃度の油汚染土壌でも微生物処理が可能な濃度まで低減できます。
  • 水洗浄なので水処理が容易です。