技術・ソリューション

高濃度底泥浚渫工法 カレン工法

港湾や湖沼などに堆積した底泥の浚渫・処理は、水質の富栄養化を防ぎ、自然の生態系や人の生活環境を守るうえで、欠くことのできないものとなっています。
「カレン工法」は、ロータリーシェーバ式浚渫システムにより、底泥を堆積状態に近い状態で取り込み、周辺水域を汚濁させることなく、高濃度で浚渫することが可能です。

高濃度底泥浚渫工法 カレン工法

浚渫手順

・浚渫装置の底面切削刃を目標深度に設置します。
・浚渫船のスイング速度と同期運転するロータリーシェーバにより、底泥の取り込みを開始します。
・スイングの開始とともに底面切削刃が、底泥を所定の厚さで切り取ります。
・ケーシング内に取り込んだ泥土を水中サンドポンプにより、船上の貯泥槽へ送り、圧送ポンプにより処分地へ送泥します。

特徴

  • 湖沼などに堆積した含水比の高い底泥でも、濁りの発生と拡散を抑えながら浚渫が可能です。
  • 機械式切削機構に吸泥機能を付加した集泥機で、高濃度な浚渫が可能です。
  • 全自動運転が可能な運転管理システムとGPSを利用した船位システムの装備により、施工精度の向上をはかっています。
  • 超音波探査装置で浚渫深度・土厚を、流量計・密度計で送泥状況を、自動位置出し装置で船の位置を、それぞれリアルタイムに把握し、適切な運転管理を行います。
  • 底泥を高濃度の状態で約5㎞の長距離送泥で、直接処分地へ圧送することが可能です。