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TOYO BIMフォーラム2020を開催しました

(左)パネルディスカッションの様子(右)アルゴリズム

 

 東洋建設株式会社(代表取締役社長 武澤恭司)は、3月18日に本社会議室で「TOYO BIMフォーラム2020」を開催しました。今回は新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、従来の会場開催とオンラインを併用するハイブリッド方式で実施し、川述正和取締役副社長や平田浩美取締役専務執行役員建築事業本部長らが参加しました。
 当イベント初となるWebを活用したパネルディスカッションでは、「現場の生の声を聞くことができるのは貴重だった」、「理念だけでなく、実践者の取り組みの差も肌として感じられた」などの意見が寄せられました。
 フォーラムではBIM関連技術の開発・推進状況を発表し、その中でもアフターBIMプロセスを見据えた取り組みとして、「BIM-DPXを推進し、設計施工プロセスをフルモデルチェンジすること」、「クラウドコンピューティング、コンピュテーショナルデザイン、AIに取り組んでいること」、「設計施工一貫BIMモデル連携をベースに、積算連携、熱負荷計算連携に取り組んでいること」、「社内BIM教育を強化していること」が挙げられました。推進状況においては、設計施工プロジェクトに100%導入済みであり、設計BIMモデルから施工BIMモデルの連携プロセスを標準化したことなどが示されました。
 発表のテーマは、▽設計部門のデジタル化戦略▽BIM-DPXからBeyond BIMへ▽クラウドワークスペースを活用した設計検証のイノベーション▽BIMアプリケーションソフトによる新しい設計業務プロセス▽BIMモデルデータを活用したRC躯体積算手法の確立▽施工BIM活用状況とBIM推進展開▽Webによるパネルディスカッション:~BIMは施工現場をどう変え、何をもたらすか~▽TOYO-BIMワークフロー2022の8題でした。
 今後はこれまで開発してきた個々の技術やプロセスをクラウドプラットフォームで融合していき、建築事業本部が一体となりBIMプロセスをベースとしたデジタルトランスフォーメーションに取り組むことが課題となってきます。クラウドワークフローによるペーパレス化の推進や工事監理などで、BIMによるデータ連携をアジャイルに加速させながら、安全・品質・生産性向上を追求していくこと、そして、コンピュテーショナルデザインからAI、IoT連携へと進化させ、建築のデジタルツイン化を推進していきたいと考えています。

以上

司会を担当したDXデザイングループ石川さんによる発表の様子

パネルディスカッション時資料の一部①

パネルディスカッション時資料の一部②

平田取締役の講評