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東洋建設株式会社(代表取締役社長 武澤恭司)は、6月10日に「2021年度 土木施工技術研究発表会」を遠隔会議方式 (Google Meet) で開催しました。
開会にあたり、大林土木事業本部長より「土木施工技術研究発表会の長い歴史のなかで初めて女性の土木技術者が発表する。1つひとつ当社が発展していくなかの一歩だと思っている」と挨拶がありました。
その後総勢11名が各30分の持ち時間のなか、担当現場で実施した施工に関わる問題の解決事例や品質向上策などを発表しました。
その結果、大阪本店の安田慶孝氏が発表した「台風で被災したハイブリッドケーソンの中詰撤去・移設技術」が最優秀賞を受賞しました。また優秀賞には、関東支店 喜井ひかる氏の「大洗水門工事におけるドライアップ時の安定性の確保について」と北海道支店 髙山智久氏の「函館港浚渫工事カルシア改質土混合における施工効率化への取組み」が、特別賞には、株式会社トマック 小野寺修平氏の「函館・新本牧カルシア工事における施工比較」がそれぞれ選ばれました。
最優秀賞を受賞した安田氏の発表は、大変厳しい施工条件のなか、ハイブリットケーソンの中詰材である銅水砕スラグを、滑動したケーソンに負荷を与えない工夫をしながら、1つひとつ課題を解決し、撤去作業を進めた点が今後施工する同種工事に参考となると高く評価されました。
小倉土木技術部長よりそれぞれの発表の講評をされた後、本杉土木事業本部副本部長が「当社は船、機械などの財産を持っているが、一番大切なものは人だと思っている。各人の持っている能力が財産であり、そしてその財産を高めるために引き続きこの発表会を行っていきたい」と挨拶し、閉会となりました。
最後に、最優秀賞を受賞した安田氏は「このような機会をいただけなかったら、どのような計算がされて、どういった方たちが色々なことを考えて仕事しているのか、というところまで見出だせなかったと思う。現場で過ごしているときに気づけなかったことに気づくことができ、また他の方の発表の仕方や話し方も勉強になり大変良い1日になった」と感想を述べられました。
土木技術研究発表会は今回で50回目と、半世紀にわたっての開催となり、当社にとって有形無形の財産になっています。今後もこの発表会を通じて若手技術者の能力向上を図り、得られた知見を水平展開し、技術で様々な社会課題の解決に寄与する企業として着実に成長してまいります。
以 上