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土木施工技術研究発表会を開催しました

 東洋建設株式会社(代表取締役社長 武澤恭司)は、6月9日に「2022年度 土木施工技術研究発表会」を Google Meetを利用したハイブリット形式で開催しました。

 

 開会にあたり、大林土木事業本部長より「これから官公庁では、ECI 方式*の発注方式が増えてくるため、施工技術の高度化は一層重要になる。対応に向けてしっかりと研鑽を積んでいただきたい」と挨拶がありました。

 

ECI 方式* =アーリー・コントラクター・インボルブメント方式の略で、工事や設計業務等を発注する際に採用される発注方式の一つ。プロジェクトの設計段階より施工者(建設会社)の技術力を設計内容に反映させることで「コスト縮減」や「工期短縮」を目的とした方式。

 

 その後総勢 11 名が各 30 分の持ち時間のなか、担当現場で実施した施工に関わる問題の解決事例や品質向上策などを発表しました。

 その結果、九州支店の甲田 啓太氏が発表した「i-Constructionの試行に基づく護岸築造工事の生産性向上に関する一考察」が最優秀賞を受賞しました。また優秀賞には、関東支店 尾張峻氏の「大規模災害復旧工事における ICT の有効な活用方法」と国際支店 武田惇平氏の「桟橋上部工へのプレキャスト採用と埋立地における地盤改良」が、特別賞には、大阪本店 沖永 彩芽氏の「プレキャスト施工における問題点と対策」がそれぞれ選ばれました。

 小倉土木技術部長よりそれぞれの発表の講評をされた後、本杉土木事業本部副本部長が「若手を中心にこの発表会は回を重ねている。そのようにして技術を研鑽し人材が育っていくことが、当社にとって一番大切である」と挨拶し、閉会となりました。

 最後に、最優秀賞を受賞した甲田氏は「九州支店が最後に受賞したのは 2014(平成 26)年で、“何でもいいから賞を持ち帰って支店長に報告するんだ”という強い気持ちで練習してきたので、想定外の最優秀賞を受賞できて大変嬉しい」と感想を述べられました。

 

 土木技術研究発表会は今回で 51 回目となりました。今後もこの発表会を通じて若手技術者の能力向上を図り、得られた知見を水平展開し、技術で様々な社会課題の解決に寄与する企業として着実に成長してまいります。

 

大林土木事業本部長による開会挨拶

発表中の本社会場

小倉土木技術部長による講評

審査結果を発表する本杉土木事業本部副本部長

最優秀賞の九州支店 甲田氏

上列左から 大阪本店 中村土木部長、九州支店 安土土木部長、本杉土木事業本部副本部長、中村土木事業本部副本部長兼関東支店長、国際支店 小向工事部長、小倉土木技術部長・下列左から 大阪本店 沖永 彩芽氏、九州支店 甲田 啓太氏、国際支店 武田 惇平氏、関東支店 尾張 峻氏