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東洋建設では浮体動揺解析を用いた安全施工を実用化しています

 東洋建設株式会社(代表取締役社長 武澤恭司)は、海上工事において浮体動揺の数値シミュレーション技術を用いて安全に施工するシステムを開発し実用化しています。

 

 浮体動揺量の数値解析には、名古屋大学(水谷法美教授、中村友昭准教授)により開発された3次元流体・構造・地形変化・地盤連成数値計算モデル(FS3M:Three-dimensional coupled fluid-structure-sediment-seabed model)を用いています。

 このシステムは、曳航中のケーソンや起重機船などを浮体構造物としてモデル化し、波浪による動揺を数値シミュレーションするもので、波浪が来襲した時にケーソンや起重機船がどの程度動揺するかを定量的に把握し、動揺量を低減する対策や来襲波浪に対する作業中止判断基準を設定することが出来ます。

 当社ではこれまで、東北地方整備局発注の岩手県久慈港湾地区防波堤(北堤)築造工事をはじめとする防波堤築造工事などで運用し、安全な施工を実現していまいりました。

 今後は、高精度な数値シミュレーションにより構築されるデータベースと多くの施工実績から得られる経験値を統合して施工の可否判断を支援することにより、安全で効率的な施工技術の向上に努め、安心安全でサステナブルな社会に貢献します。

 

 

お問合せ先
東洋建設株式会社
土木事業本部技術営業部
電話 03-6361-5463