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東洋建設株式会社(代表取締役社長 武澤恭司)は、3月17日に本社会議室で「TOYO BIMフォーラム2023」を開催しました。今回で8回目の開催となる本フォーラムは、会場での開催に加えてハイブリッド方式によるオンライン参加も可能で、80名を超える役職員が参加しました。
オープニングでは、平田取締役執行役員副社長兼建築事業本部長から、建設業界が建設プロセスの自動化や最適化を実現する技術の導入により急速に変化していること、建設DX、BIM、AIがこの変革の中心であり、建設業界の未来を形づくる重要な要素であること、CO2の排出量削減や人手不足と労働者の高齢化という課題に対して、これらの技術を活用することで、建設業界が抱える様々な課題について多くの気づきを得られることが期待されると挨拶しました。
本フォーラムでは、外部パートナーとして業界のリーダーや専門家、技術者をお招きしました。午前中のセッションでは、今年度取り組んだデザインレビューや設計検証の過程で生じる指摘事項の見える化、メタバースについて報告の後、AIによる画像生成がデザインの考え方に与える影響の可能性等について意見交換を行いました。午後のセッションでは、BIMモデル事業における課題について共に取り組んだパートナー企業の皆様とともに成果報告がなされ、これを受ける形でパネルディスカッションを開催しました。検証された各課題は、今後の建設DXに欠かせない技術であり、継続的な技術開発の必要性などについて活発な意見交換がおこなわれました。
今回のBIMフォーラム2023では、建設業界の未来を担う最新の技術動向や取り組みについて業界のスペシャリストの方々と情報を共有し、意見交換を行う貴重な機会を得ました。施工BIM関連の取り組みについては、最前線の取り組み事例として海外人材の活用に取り組んでいる佐々木作業所長より事例報告が行われ、BIMモデル化に必要な作業時間の大幅削減と施工検討作業の効率化が実現できており、積極的な活用を目指すことを確認しました。
また、現場職員を対象とした施工BIM研修については、2022年度から導入された体験型研修の成果が報告されました。体験型研修は、現場主導による施工BIM調整会議開催(3次元モデルを活用した干渉チェックや納まりを検討する会議)を目指し、クラウドプラットフォーム(Autodesk BIM360)上で指摘事項をやり取りするプロセスを行うもので、施工職員が各専門工事業者の立場で干渉箇所や納まりについて指摘し、回答するという実践的な内容であり、研修後のアンケート結果では、87%の職員が継続的な研修を要望していることが報告されました。
当社は、今後もBIMをはじめとする先進技術を積極的に導入し、建設業界の課題解決に貢献していくことを目指してまいります。