岐阜大学の留学生が鳴尾研究所を見学しました

 去る9月27日、国立大学法人岐阜大学工学部に留学している学生43名と3名の先生が当社の鳴尾研究所の施設見学に訪れました。

 岐阜大学工学部では、留学生を対象とした研修旅行を毎年企画しており、今年度のプログラムのひとつとして研究所の見学が組み込まれました。

 

 当日の参加者の国籍は、中国15名、インドネシア12名、ベトナム5名、東ティモール4名、ケニア、ミャンマー各2名、マレーシア、インド、イラン各1名という構成で、そのうち10名が女性でした。

 見学会の冒頭、藤原隆一執行役員土木事業本部総合技術研究所長より、当社の沿革や施工実績、研究所の研究施設の説明を行ったのち、実験棟に移動して研究施設の紹介を行いました。

 多くの留学生は初めて目にする実験装置に目を輝かし、また津波と波浪の比較ができる模型を操作したときは、笑顔が見られ歓声もあがりました。

 

 遠心力載荷模型実験装置の前では「実験の時の地震動はどれくらいのレベルか」、「模型地盤は実際の層厚のどれくらいに相当するのか」、「遠心実験中の振動はどのように制御しているのか」、「固化改良体の強度はどれくらいか」など、多くの質問が寄せられ、学生の関心の高さがうかがえました。

 見学会は2時間程度と限られた時間ではありましたが、多くの学生から感謝の言葉を聞くことができました。

 

 これからも、多くの方々に当社の研究開発についてご理解いただく場を提供してまいります。

 

岐阜大学吉田教授の質問に答える藤原所長(右)と澁谷主任研究員

造波模型装置を操作する学生

ビーム型遠心力載荷模型実験装置の前を立ち去りかねる学生たち

実験装置に関する質問が途切れません

研究所の会議室は満席に

回答は身振りも交えて分かりやすく

ケーソン自動制御据付システム(函ナビ-Auto)を開発しました

 東洋建設株式会社(代表取締役社長 武澤 恭司)は、このたび「ICTを活用したケーソン自動制御据付システム(函ナビ-Auto)」を開発し「平成28年度 細島港(外港地区)防波堤(南沖)築造工事」に適用しました。

 

 近年国内の港湾工事においてはi-Constructionが導入され、3次元データを活用した施工の省力化・機械化が進められています。当社では、すでに「ケーソン据付システム(函ナビ)」(NETIS:CBK-130002-VE)を開発し、効率化や据付精度と安全性の向上に努めてまいりましたが、新たに注水・ウインチ操作の自動制御を付加させた「ケーソン自動制御据付システム(函ナビ-Auto)」を開発しました。

 その内容は、ケーソンの位置と注水状況を計測し、PC画面上に表示する「ケーソンリアルタイム計測システム」*1と、それらの情報をもとに注水作業と引き寄せウインチ操作を自動で調整する「注水・ウインチ操作自動化システム」*2から構成されています。 今後は、波浪による動揺を低減させる機能を追加することで、ケーソン据付時の安定性と安全性の更なる向上を目指してまいります。

 

*1 自動追尾トータルステーション、2軸傾斜計、全マスの水位計により、ケーソンの三次元位置と姿勢及び注水状況をリアルタイムに計測して一元管理するシステム。

*特許出願中(特開2013-231331)

*2 「ケーソンリアルタイム計測システム」の情報をもとに、それぞれのマスの注水量を自動で調整してケーソンの水平を保持する注水自動化システムと、複数の引き寄せウインチを自動制御しケーソンの動揺と回転を抑制しながら据付位置まで自動的に移動するウインチ操作自動化システム )

*特許出願中(特願2017-122295)

以上

 

ケーソン据え付け状況。従来は動揺するケーソン上に人が乗って測量をしていた。

 

ケーソン自動制御据付システム(函ナビ-Auto)の構成図

 

PDFはこちらでご覧いただけます

https://www.toyo-const.co.jp/wp/wp-content/uploads/2017/07/20170718link.pdf

 

問合せ先 東洋建設株式会社

土木事業本部技術営業部

横山 浩司

電話 03-6361-5462