「TOYO 2D1G SUMMIT 2024」を開催

 東洋建設株式会社(代表取締役社長 大林東壽)は、3月28日に「TOYO 2D1G SUMMIT 2024」を開催しました。本サミットは、ビジネスの環境への配慮とデジタル技術の融合が企業において如何に戦略的な価値を生み出すかを全ての役職員で共有し、取り組みを加速させていくことを目的とした、全社横断的な企画です。本社会場とオンラインを併用するハイブリッド方式で開催し、約200人が参加しました。

※『2D1G』とはDIGITAL、DATA、GREENを意味しています。

 

 大林社長は冒頭、「本サミットは、環境への配慮を始めとするサステナビリティ活動をどう進化させていくかについて考える絶好の機会。またデジタル化、データの活用は業務プロセス、顧客サービス、事業戦略で新たな機会を生み出す。この大きな流れにどのように対応し、どのような戦略を取るかを共に考えよう。特に、若手社員の皆さんの意見やアイデアが活発に交わされることを期待している。」と挨拶。

 

 サミットのファシリテーターは、内藤庸介氏(日本テレビホールディングス株式会社経営戦略局R&Dラボ兼サステナビリティ推進事務局)。佐々木淳教授(東京大学大学院新領域創生科学研究科)、吉田友紀子助教授(茨城大学大学院理工学研究科都市システム工学領域)、株式会社セゾンテクノロジーといった外部の学識経験者らを交えたセッションや事例紹介、社内の取り組みの状況報告、意見交換等を通して、サステナビリティ、デジタル戦略などについて理解を深めました。

 

 

 

 

お問合せ先
東洋建設株式会社
経営戦略グループ経営企画部
電話 03-6361-5461

深層混合処理改良体へのCO2固定化技術実証実験を実施しました

 東洋建設株式会社(代表取締役社長:大林東壽、以下「東洋建設」)とエア・ウォーター株式会社(代表取締役会長・CEO:豊田喜久夫、以下「エア・ウォーター」)は、エア・ウォーターが開発した小型CO2回収装置「ReCO2 STATION®」を使用して、深層混合処理船排気ガスから回収したCO2の深層混合処理改良体への固定化*を目的とした実証実験を下記のとおり実施しましたのでお知らせします。

 

 

1.実証実験の概要

 東洋建設とエア・ウォーターは、ドライアイスを深層混合処理工(CDM工)に使用するセメントスラリーに混入することでCO2を海底地盤内に固定化する技術開発を進めており、 これまで室内配合試験やモデル試験を実施し、セメントスラリーへのドライアイス混入方法の検討やCO2固定量の確認を行ってきました。

 今般実施した陸上用深層混合処理装置(実機)を使用した実地盤での実証実験は、ミキシングプラントでのセメントスラリー練混ぜ時に混入させたドライアイスによりCO2を溶解させ、そのセメントスラリーを実地盤に吐出・攪拌混合するもので、施工後に改良体の分析を行った結果、CO2が改良体に固定化されていることを確認できました。

 

 東洋建設とエア・ウォーターは、2024年度に自社作業船への小型CO2回収装置の搭載する予定ですが、引き続き深層混合処理船の排出ガスから回収したCO2をセメントスラリーや地盤へさまざまな形態でCO2を供給し、固定量を増加させる手法の開発を行っていきます。また、長期的なCO2固定量の変動などを把握しCO2固定量を最大化させる技術や固定量を適切に評価する技術を開発する予定です。

 東洋建設はこれらの技術を通じ、持続可能な海上工事とカーボンニュートラル社会の実現に向けて貢献してまいります。

 

*  2023年7月18日付プレスリリース  https://www.toyo-const.co.jp/topics/technicalnews-18047

 

 

2.実証実験の内容

 期 間:2024年2月~3月

 場 所:兵庫県西宮市鳴尾浜(東洋建設所有地)

 内 容:① ミキシングプラントへのドライアイス(CO2)混入、固定量の分析

     ② ドライアイスを混入したセメントスラリーを使用した深層混合処理工の実施

     ③  改良体のボーリングおよびオールコアサンプリング試料のCO2固定量分析(ドライアイス混入量を変えたセメントスラリー改良体のCO2固定量の比較により施工時の適用性を確認)

 

 

 

 

 

PDFはこちらでご覧いただけます

https://www.toyo-const.co.jp/wp/wp-content/uploads/2024/04/20240329.pdf

 

 

 

お問合せ先
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〒101-0051 東京都千代田区神田神保町一丁目105番地

 

 

エア・ウォーター株式会社
広報・IR推進室
E-mail info-h@awi.co.jp
電話 06-6252-3966
〒542-0081 大阪市中央区南船場2丁目12番8号

Google主催の「生成AI Innovation Awards 」でファイナリストに選ばれました

 

 

 2024年3月7日にGoogle Cloud Japanが開催した「Generative AI Summit Tokyo ’24 ~生成AI Innovation Awards ピッチ大会~」において、東洋建設株式会社(代表取締役社長:大林 東壽)の前田 哲哉(建築事業本部設計部DXデザイングループ長)がファイナリストとして登壇しました。

 

 本大会は、Google Cloud の生成 AI 技術を活用した企業の革新的な取り組みを表彰し、未来の可能性を探る場として初めて開催されたもので、応募のあった企業、研究機関、スタートアップ、全133社の中からファイナリストとして選ばれた当社を含む10社が、多種多様な分野における生成AIの活用事例を発表しました。

 

 当社設計部では、建設プロジェクトを通して蓄積された指摘事項や災害事例のデータを要約し、設計者の質問に対する回答やアドバイスを素早く提供する環境をVertex AI Searchを中心に構築しました。このシステムは、公開されている法令データとの連携も実装しています。

 これにより、同種課題の早期解決による業務効率化、顧客への付加価値の提供、予測による災害防止などが可能となり、建設業界全体の生産性や設計品質の向上、災害の低減などに貢献できます。

 

 当社は今後もITを活用してより良い業務環境をつくり、企業価値の向上に繋がるイノベーションへの挑戦を続けてまいります。

 

※Vertex AI Search:企業データを使用するあらゆる生成 AI アプリケーションのコンポーネントとして使用できる、Google 検索の品質情報検索および回答生成システム

 

 

生成AI Innovation AwardsのHPはこちら

https://cloudonair.withgoogle.com/events/gcgenai-innovation-awards

 

 

ファイナリスト10社

前田DXデザイングループ長の発表の様子

 

 

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建築事業本部設計部
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学生を対象とした東京港現場見学会を開催しました

説明を聞く学生たち

 

 

 東洋建設株式会社(代表取締役社長:大林 東壽)は、2024年1月31日に就職活動中の学生を対象として『東京港現場見学会』を開催しました。

 東京港現場見学会は、採用活動の一環として定期的に開催しており、クルーズ船で東京湾を巡り、当社が施工した構造物や海上工事の様子などを見学し、マリコンの仕事を身近に感じてもらうとともに、スケールの大きな仕事に興味を持ってもらうための取り組みとして、多くの学生に好評をいただいているイベントです。

 当日は、土木職・建築職・事務職希望の学生が参加し、東京港周辺の工事を知り尽くした作業所長の解説に熱心に耳を傾け、多くの質問が寄せられました。

 

 最後に学生から以下のようなコメントをいただきました。

 

 

・社員の方と話す機会が多くあり、人柄や会社の雰囲気を感じられた。

・マリコンの手掛けた工事について、詳しく知ることができて良かった。

・船の上からレインボーブリッジや東京国際クルーズターミナルを見て、構造物のスケールの大きさを感じた。

・陸側ではなく海側から構造物を見ることができて、大変印象に残った。

・船に乗る貴重な機会を得られ、楽しかった。

 

 

 当社は、多くの学生にマリコンの魅力を感じてもらうとともに、当社の職員との交流を通じて、仕事の魅力、会社の魅力を知ってもらうための活動に今後も積極的に取り組んでまいります。

 

 

【現場見学会の開催日程および予約方法については、こちらからご確認いただけます】

https://toyo-const2.jugem.jp/

 

 東京港現場見学会だけでなく、「建築現場見学会」や「鳴尾研究所見学会」なども開催しています。仕事のリアルを体感できることはもちろん、疑問に感じていることを質問できる場でもありますので、多くの皆さまのご参加をお待ちしております。

 

東京国際クルーズターミナル

東京ゲートブリッジ

 

 

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東洋建設株式会社
管理本部人事部
電話 03-6361-5455

~コンクリート表面を被覆保護しながら目視観察できる塗装~
港湾コンクリート構造物 高機能型塗装 「ワンダーコーティングシステム W-MG」を開発

 東洋建設株式会社(代表取締役社長 大林 東壽)は、大成ロテック株式会社(代表取締役社長 西田 義則)および株式会社フェクト(代表取締役社長 安田 海人)と協働し、これまで陸上の鉄筋コンクリート構造物で施工実績のあるガラス質膜塗装を、港湾の鉄筋コンクリート構造物へ適合させた“港湾コンクリート構造物 高機能型塗装「ワンダーコーティングシステム W-MG(マリンガード)」”を開発しました。

 

 本技術に用いる塗料は、遮塩性、遮気性および遮水性に優れており、被膜層をコンクリート表面に形成することで、塩害等の著しい腐食環境下にある港湾構造物を保護します。また、ひび割れ追従性と耐候性も確認済みの塗装材のため、長期的な保護効果が期待できます。

 塗料としての基本性能を有したうえで、無色透明でかつ長期的に透明度を維持できるので、維持管理における目視点検、診断、性能低下度の評価、維持・補修のサイクルの中で、塗布後もコンクリート表面の劣化状況や変状の進行を早期に発見できます。

 さらに作業工程は、プライマー、下塗り、中塗り、上塗りの4工程(4日)が一般的ですが、本技術は、塗り重ね時間が短く、プライマーと上塗り2回の3工程を1日で施工完了できるため、作業期間を大幅に短縮でき、荒天待機が生じる港湾工事特有の海象による作業工程への影響を最小限にすることができます。

 これまで、供試体による要素試験や実構造物における実証実験によるデータ収集を実施してきました。今後は、実証実験での長期的な性能確認を実施するとともに、さらに多用途に適用できる工法の開発を継続し、港湾コンクリート構造物の維持管理に貢献してまいります。

 当社はこれからもインフラの長寿命化に資する技術を積極的に開発し、サステナブルな社会の実現に寄与してまいります。

 

 なお、本技術は、一般財団法人沿岸技術研究センターが実施する港湾関連民間技術の確認審査・評価事業における評価証を取得しております。

 【 評価証番号 】第 23001 号 令和5年9月

 

 

ワンダーコーティングシステム概念図

 

実証実験塗布状況写真(左:桟橋下面、右:ドルフィン側面)

 

 

 

PDFはこちらでご覧いただけます

https://www.toyo-const.co.jp/wp/wp-content/uploads/2024/04/20240314.pdf

 

 

 

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東洋建設株式会社
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