鳴尾浜自社賃貸物流倉庫事業の地鎮祭を挙行

 東洋建設株式会社(代表取締役社長 武澤 恭司)は、2019年1月17日に当社発祥の地である兵庫県西宮市鳴尾浜の社有地において、自社賃貸物流倉庫事業の地鎮祭を挙行しました。

 当社は、1929(昭和4)年に兵庫県鳴尾村(現西宮市)の沖合を埋め立て、一大工業港を造ることを目的に設立されました。この鳴尾事業は、戦争や戦後の混乱期の中断を経て1976(昭和51)年1月に埋め立てが完了、1987(昭和62)年3月には土地の一般分譲が終了し、会社設立時の目的を約半世紀をかけて達成しました。
 また、当社はこの地に研究所や専用岸壁、作業船の係船桟橋、資材置き場などを保有し、事業活動の用に供してまいりました。
 近年、ネット通販等による物流が増大するなか、交通の利便性が高い湾岸部を中心に物流倉庫のニーズが高まっていますが、大阪と神戸のほぼ中間地点に位置する鳴尾浜は物流倉庫の立地として最適な場所のひとつであり、社有地の有効活用を図るために今般自社賃貸事業として物流倉庫を建設することとしたものです。
 建設する建物は、鉄骨造2階建てのドライ倉庫で、建築面積が約8,100㎡、延床面積が約15,500㎡の規模となり、完成は2020年1月末を予定しております。
 地鎮祭では、事業主として武澤社長が「穿ち初めの儀」を執り行い、出席した関係者全員で工事の安全を祈願いたしました。
 当社といたしましては、入居されるお客様にご満足いただける高品質な倉庫を造るため、本社、事業部門が一体となって取り組んでまいる所存です。

<建物概要>

 

穿ち初めの儀を執り行う武澤社長

清祓いの儀(神職と作業所長)

完成予想図①

完成予想図②

位置図①

位置図②

東洋建設㈱美浦研究所で体験学習イベントを開催しました「来て、見て、体験!~研究所探検~」

 当社と前田建設工業株式会社は、2018年12月8日に茨城県の美浦村生涯学習課と共同で施設見学と体験講座を開催しました。このイベントは「土木の日」の行事として、公益社団法人土木学会関東支部の後援のもと、今年で14回目の開催となりました。

 美浦村の「わくわく美浦っ子塾」や「ジュニアアカデミー」所属の小学生を中心に、「ユースリーダー」所属の中学生や一般の方を含む約50名が参加しました。参加者は例年よりも多く、大変賑やかなイベントとなりました。

 開会にあたり、美浦村教育委員会 糸賀正美教育長からご挨拶いただいた後、2班に分かれて3つの見学・体験を行いました。

 練混ぜ体験「来て、見て、さわって、コンクリート」では、稼動しているミキサの中を覗き、迫力あるコンクリートの練混ぜの様子を見たのち、参加者がコンクリートに増粘剤という材料を混ぜ、ハンドスコップでこねて普通のコンクリートとの粘り気の違いを確認しました。さらにそれぞれのコンクリートを水槽に投入して、普通のコンクリートと比べ、増粘剤を混ぜたコンクリートは、強い粘り気のため水が濁らず、環境にやさしいコンクリートであることを学びました。

 次に、毎年子供たちに大好評を博しているキャラクターの人形づくりを体験しました。子供たちは、手際よく練り混ぜたコンクリートに好みの着色材を混ぜ合せ、それを型に流して一体どんな人形が出来るのか、わくわくしている様子でした。約2時間後に型から外し、できあがった人形を見たときは歓声があがり、自分で作った人形に満足した様子でした。

 他にもコンクリートの圧縮試験を見学し、小さな試験体が自動車50台分の重さに耐えられるという建設用材料が持つ強さと、その試験体の破壊時の大きな音に大変驚いていました。

 力くらべ体験「これで君も地震博士」では、地震の起こり方やその特徴、建物を地震に強くするにはどうしたら良いかなど、パネルや模型に触れながら免震建物や液状化現象について学習しました。

 耐震実験では、金属フレーム、麻ひもで筋違い状に補強したフレーム、壁を模した障子紙付フレームの3種類にそれぞれロープをつなぎ、どれが一番壊れにくいか実際に子供たちに綱引き体験をしてもらい検証しました。この実験で子供たちは、モニターに表示された力の大きさや補強による力の違いについて楽しく学ぶことができました。

 また、橋が重さに耐える仕組みを紙工作で体験できる「ペーパーブリッジ」を作成し、自分で作った紙の橋に、十円玉を何枚載せることができるかを競い合いました。

 技術体験「風の力で電気をつくろう」では、再生可能エネルギーのひとつである風力発電の仕組みを子供たちに学んでもらいました。子供たちにペットボトルの風車を作ってもらいましたが、ペットボトルをハサミで切って羽をつくる作業は、四苦八苦している様子でした。ペットボトルの風車は、風を受けて回ることで先端に付いている赤色LEDが発光する仕組みになっています。風車が完成すると、子供たちは大きな扇風機の前に集まり、発光の様子を観察していました。羽の向きが反対で発電しないものもありましたが、調整し赤く光ったときは大変嬉しそうでした。

 

 後日、子供たちから「風力発電工作が楽しかった」「ペーパーブリッジに10円玉を97個も載せて優勝して嬉しかった」などの感想をいただいたほか、次回も参加したいという意見が大半で、地域の方々の学びに大きく貢献できたと考えております。

 今後もこのようなイベントなどを通じ、当研究所や建設業が果たす社会的な役割などを地域の方々に理解していただけるように努めてまいります。

 

練混ぜ体験「来て、見て、体験、コンクリート」

コンクリートの練混ぜを体験

キャラクターの人形作りに挑戦!

力くらべ体験「これで君も地震博士」

模型を使った液状化現象の説明。熱心に耳を傾けています

「ペーパーブリッジ」に10円玉は何枚載るかな?

技術体験「風の力で電気をつくろう」

ペットボトルの加工に悪戦苦闘

小気味よく回る自作の風車

参加者全員で記念撮影(1)

参加者全員で記念撮影(2)